日頃の学習活動

森林科学科の様子

【森林科学科】森づくり勉強会に参加

 10月20日、空知総合振興局森林室が主催する令和7年度森づくり勉強会に森林経営班3年生4名が参加してきました。テーマは「スマート林業」です。作業の効率化や労力軽減のためには、森林林業の分野でもICTの活用は不可欠です。

 まずは、ipadを使っての森林調査を体験。演習林では輪尺やワイゼ式測高器、超音波測高器を使っていますが、mapryというソフトを使うと画面をかざすだけで、胸高直径や樹高を測定することができるという優れものです。

 

 続いて、GNSS測位による位置情報を活用した植栽体験です。GISソフトで設定した場所に植栽用の機械を誘導し、決められた場所に苗木を植栽します。こちらは思ったよりも機械が重く、植え穴をあけることに苦戦しました。 

 この日は、道内各地で初雪のニュースがあり、会場となった芦別市でも遠くの山には雪が見えました。 地元の林業事業体や市町村の皆様と一緒に勉強会に参加し、新たな刺激を得ることができました。今後の専攻班活動に活かしていきましょう!

 

【森林科学科】3年生演習林実習の調査活動

 9月26日、10月3日と2週にわたって3年生の演習林実習が行われました。3年生の演習林実習は、4つの専攻班に分かれてそれぞれ自分たちが設定した課題の解決に向けて活動を行っています。今回は森林経営班の活動についてご紹介します。

 森林経営班では、月形演習林のトドマツ人工林において、樹木の伐採後に、自然の力を使って森づくりをする方法について研究しています。

 こちらの画像は、360度カメラを使って森林の写真を撮影し、どのくらい上空が開いているのか(開空度)をフリーソフトを使って解析していきます。

   森の明るさとその林床に生える稚樹の関係について調べています。

 こちらはトドマツ人工林内にどのくらい広葉樹が侵入しているのかを調べています。半径5mの円を設定し、その中に入るすべての樹木の直径を測定し、GPSで位置を記録していきます。

   普段行かないような奥の森まで進むと、何本もの萌芽枝(ひこばえ)が出たホオノキに出会いました。この株の大きさ、普段手入れをしている森ではなかなか見たことがありません。

 3年生の演習林実習も残り1回となりました。最後まで、怪我なく安全第1で実習を終えましょう!

【森林科学科】2年生による木材加工実習

 夏休み明けより2年生は、卓上丸鋸やルーター、電動サンダーなどの電動木工機械を利用した木材加工実習を少人数グループで行っています。

 先輩たちが伐倒、製材したトドマツ材をルーターで面取りします。  

 つづいて、電動サンダーで材を磨きます。

 卓上丸鋸で、角度をつけ、決まった長さに材をカットします。最後にレーザー加工機で印字を行います。

 作っているのはこちら。本校のオリジナルマークの入ったペン立ての製作キットです。

 今年度、公益財団法人 日本教育公務員弘済会 北海道支部様より依頼を受けて、ペン立てキットを製作しています。商品のお届けまでもうひと頑張りです。

【森林科学科】MIKASA OUTDOOR WORLD 2025参戦!

 インスタグラムでもお伝えしていましたが、9月6日に三笠市で行われたMIKASA  AMUSEMENT PARK OUTODOOR WORLD2025 に森林科学科1,2年生の有志が参加しました。このイベントは「アウトドア×防災レジリエンス」をテーマに秋のアウトドアを満喫するイベントです。

 今年は木の枝スプーン&フォークの制作を行いました。キタコブシ、エゾヤマザクラ、ヤマモミジ、シラカンバ、サワグルミなどの枝にドリルで穴を空け、スプーンやフォークのヘッドを取り付けます。樹皮の模様や枝の曲がり、節の出っ張りなどを生かしてオリジナルのカトラリーを作ります。

 グリーンフェアや学校祭ですっかりおなじみのトドマツ積み木では生徒たちが作った高いタワーに子どもたちが入って楽しみました。

 昨年もお隣同士だった北海道森林管理局のブースではウッドボーリングに加えて、山火事消火体験ゲームが登場。早速体験させていただきました。

 楽しみながら、森林や防災について学ぶ実りのある1日となりました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

 

森林科学科インスタグラム はじめました。

https://www.instagram.com/gannou_forestory/ 

【森林科学科】リモートセンシング出前講座を実施

 8月25日、森林科学科森林経営班では、北海道立総合研究機構 森林研究本部 林業試験場より竹内史郎様、蝦名益仁様をお招きし「リモートセンシングによる森林解析技術」について出前授業を実施していただきました。   

 衛星データやドローンで撮影した画像を利用して、森林の現況や資源量を把握する方法について教えていただき、これまで演習林実習で行った森林調査などの労力が大幅に軽減されることを実感しました。

 今回の学びを踏まえ、今後は演習林の林況把握に向けて自分たちに何ができるのかを具体化していきます。竹内様、蝦名様、ありがとうございました。