森林科学科 【目標】
森林を中心とした自然環境保全、森林資源の育成と有効利用に関する知識と技術を理解・習得させ、健全な地域環境の創造と資源の循環利用に寄与できる人材としての能力と態度を育成する。
令和6年度 進路
【大学・短大】 3名 【専門学校】 8名 【就職】 12名
【公務員】 8名
取得可能資格
危険物取扱者 伐木等の業務に係る特別教育
刈払機取扱作業安全衛生教育 小型車両系建設機械運転特別教育
フォークリフト運転業務特別教育 情報処理関係各級
日本農業技術検定 日本漢字能力検定
実用英語技能検定 実用数学技能検定 ガス溶接技能講習
アーク溶接特別安全衛生教育
森林科学科の様子
【森林科学科】苗畑での実習スタート
4月30日(水)、森林科学科2年生が苗畑での実習をスタートさせました。苗畑で最初に行う実習は床替えです。
床替えとは、成長に合わせて苗木をより広い間隔に植え替えていく作業です。昨年秋に冬の寒風や積雪を避けるために掘り起こし、仮植していた苗木を苗畑に植えていきます。
先輩たちが種まきをしたトドマツやエゾヤマザクラ、ミズナラ、さし木によって繁殖させたニオイヒバ、北海道林業試験場や北海道山林種苗協会より提供していただいたトドマツやグイマツ、クリなど、本校の苗畑では、12種おおよそ1000本の苗木を育てています。
大きく育った苗木は、3年生の手によって月形演習林や校地内に植栽されます。
いつもより春の訪れの早かった岩見沢では、床替え実習も例年よりも1週間ほど早く実施しました。今後、苗木が順調に育っていくように放課後実習などでしっかり管理していきます。
【森林科学科】放課後実習始まりました
新学年が始まり、放課後実習が始まりました。まずは2年生のシイタケ実習です。
シイタケ実習とは、シイタケの採れるほだ木をつくる、とてもわかりやすい実習です。
材料①は左の写真、ミズナラの木です。北海道ではこの木を使います。この材がシイタケ菌の栄養になるのです。
材料②がシイタケ菌です。形成菌という、作業が楽でかつ定着しやすい優れものです。乾燥に弱いので、濡れタオルで保護しながら作業します。
授業中に穴を空ける場所に印をつけておきました。あとは、穴を開けて菌を植え付けるだけ。
穴開けは、電動ドリルでの作業となります。木工実習にならい、手袋はしませんが、ケガをしないように押さえる手の位置に気をつけます。また、樹皮面に対して、垂直に穴を開けることが大切です、生徒が「一番難しい」と言って苦心しています。概ね20~25個ほどの穴を開けたらすぐに植菌の作業に送ります。
植菌は穴の中に、ひたすら菌を埋め込んでいきます。注意するのは、深く埋めすぎず、表面を樹皮と同じ高さにすること。穴開けもそうですが、すぐにコツをつかんでいきます。
こうしてできあがった榾木(ほだぎ)は、菌を確実に回すための仮伏せという工程に入ります。湿度と温度を高め、菌が確実にミズナラ材の中に成長するのを促します。そのために、井桁に積んでいきます。乾燥を防ぐための寒冷紗と最終的に水を補給するための穴あきホースが設置されます。
こうして、菌が榾木にまん延するまで約半年かかるので、きのこの発生は来年の春からになります。ということで、販売は来年です。
さて、5月16日(土)には、毎年恒例のグリーンフェアがあります。
ここでは、現3年生が昨年仕込んだ榾木を販売いたします。今年度の販売から、シイタケ菌の品種が変わりました。これまで購入してくださった皆様も、旧品種と比較などしてみてはいかがでしょうか?
現在、原木シイタケのシェアはわずか7%ほど、大変希少な存在です。菌床栽培にはない歯ごたえを是非体感してください。
【森林科学科】新年度に向けて
学校の見本林でフクジュソウが咲き始めました!
漢字で書くと「福・寿・草」です。雪の中から春を先取りするように咲き始めることから、昔から縁起のいい花として喜ばれてきました。
この花の良くできているところは、花弁(花びら)が光を反射するようにキラキラしているところ、それと、花弁全体の形が放物線(パラボラ)になっていることです。太陽の光をおしべに集めて温める。すると、花粉を運ぶ昆虫が飛んでくる、というしくみです。一番手前の花を拡大すると、ほら虫がいます。花弁の反射もみえるでしょうか?
こんな風景が校内で見られるのも、岩農の恵まれたところです。新たな年度に入り、8日からは2・3年生、9日からは新1年生を迎えて、また学校に活気が戻ってきます。今年度もよろしくお願いします。
【森林科学科】1年生の冬山演習林実習を実施しました!
森林科学科1年生は、2月18日(水)に有雪期の演習林実習を実施しました。
今年の空知管内は、例年になく降雪量が少ないものの、林内の雪原を駆け回る動物たちの姿や、夏場には笹や傾斜地などで入ることのできない場所にも足を踏み入れるなど、たくさんの発見をした1日となりました。
その後は、演習林宿舎に戻り、積雪層の観察調査となります。
「雪は天から送られた手紙である(中谷 宇吉郎先生)」の言葉のとおり、今年の積雪状態を色水を使って観察し、雪崩の起きる仕組みなどを全員で学習しました。
いよいよ3月に入り、1年生も学びのまとめに入ります。
今年度の学習を丁寧に振り返りながら、2年生に向けた準備を進めていきましょう。
【森林科学科】北の国森林づくり交流発表会
2月18日(水)、北海道大学を会場に行われた北の国・森林づくり技術交流発表会に、2,3年生森林立地環境班の代表生徒3名が参加しました。
北海道森林管理局主催の発表会で、森林管理局の皆様や、大学、研究機関などから多くの発表が寄せられました。森林のそのものだけでなく、木の新たな利用、木育、SNSなど、森林に関わる活動の幅広さに驚きました。
さて、緊張しながら迎えた発表。演習林のミズナラをはじめとした広葉樹の調査についての発表を行いました。
審査員の先生方からは、質問やアドバイスをいただき、少しほっとした感じでした。
午後はポスター発表の説明です。他の専攻班の活動内容を説明するのが役割です。自分たちの活動ではないものの、普段からお互いに意識し合っているからなのか、難なく答えることができました。
また、国家公務員として働いている先輩方も様子を見に来て声をかけてくれました。互いに元気な姿を見て、とても安心しました。
北海道大学には色々な人が訪れていたこと、とても広いことを実感することができました。記念にクラーク博士像の前で、1枚撮らせていただきました。
行く前は不安ばかりでしたが、多くの方々のお陰で森林に関わる皆様の温かさに触れることができました。来年は後輩たちに託すことになりますが、意義の大きな機会にしてほしいと思います。
【森林科学科】JICA海外協力隊についての特別授業を実施
1月28日、JICA海外協力隊員として昨年までパラグアイに派遣されていた本校教諭 嶺元 麻帆先生より、森林科学科3年生を対象に特別授業を実施していただきました。
森林科学科3年生は、昨年3月にパラグアイ カアサパ農業高校とリモート交流授業を実施しており、その際パラグアイでお世話になったのが嶺元先生でした。
↓リモート授業の様子はこちらhttps://www.iwamizawanougyou.hokkaido-c.ed.jp/bbses/bbs_articles/view/105/d8992f2490cb9baeb870a9125cd25842?frame_id=211
昨年の交流授業を振り返りつつ、パラグアイでの生活や伝統文化、現地の農業高校の様子などについてクイズを交えて楽しくお話しいただきました。
パラグアイで一番おいしかった食べ物は?
牛の脳みそだったとか・・・白子のような味わいだそうです。
伝統手工芸品 ニャンドゥティの意味は?
ニャンドゥティ=くもの巣 とても緻密な刺繍でした。
メッシも愛飲しているという世界三大茶葉
マテ茶のテレレ体験
最初はおそるおそるの味見でしたが、レモンやミントの爽やかな香りや時間とともに変化する複雑な味わいに気がつけば行列ができ、パラグアイの「共有」する文化を体験しました。
最後に「移動距離=成長」というメッセージをいただき、まもなく新しい世界へ旅立つ3年生にとって、これからの自分の進む道を考える、良いきっかけを与えていただきました。
自分たちの学んでいる専門的な知識や技術がいつか世界のどこかで役に立つ、そんなことを実感した授業でした。嶺元先生ありがとうございました。
【森林科学科】2年生視察研修:林業試験場へ
1月19日(月)森林科学科2年生は、北海道林業試験場へ視察研修を実施しました。
視察とは言っても、実際は研究の一部を紹介していただき、今後の学習に生かすためのものです。
前半は、気候変動(おもに温暖化)が樹木の成長や種子の形成にどのような影響を与えるのか?そして、本州から北海道に侵入してきたとみられるカシノナガキクイムシについての状況や研究方法を説明していただきました。
中盤は、ネイチャーポジティブという新たな考え方やドローンを利用した森林調査の方法、樹木の香り成分の効果や利用法、森林を体感するためのVR利用など、多岐にわたる内容をご紹介いただきました。
最後は4つの体験の時間。研究室の設備や研究の一部、葉の標本づくり、木の香り成分を利用したオリジナル香水づくり、VRで森の動物を探索といった内容です。生徒は、興味のある所から巡り、全部を体験した生徒もたくさんいました。
生徒にとっては森林や林業に関わる研究の幅の広さを知る良い機会になりました。また、本来11月に予定していたものをインフルエンザの蔓延で延期していただきましたが、試験場の職員の皆様にはたくさんの内容を用意していただき、大変ありがたく思います。今後とも、生徒の学習にお力添えをいただくことがあると思いますが、よろしくお願いいたします。
【森林科学科】2年生林業・木材産業就業セミナー
12月11日(木)空知総合振興局を会場に、「林業・木材産業就業セミナー」が実施され、森林科学科2年生が参加しました。
林業に関わる授業や演習林などでの実習は経験しているものの、いざ仕事となるとイメージがわかないのが生徒の気持ちです。その疑問や不安を少しでも解消しようというのがこの行事の目的です。空知地域林業担い手確保推進協議会が、主催してくださいました。
協議会会長鈴井様のご挨拶に続き「林業ってどんな仕事」について、トークセッションが行われました。林業に関わる5つの事業体の方々にパネリストとして生徒からの質問に現場の実際の経験を通して、説明をしていただく内容です。
生徒からは林業のやりがいや、危険動物、休日、仕事内容の実際などについて質問があり、とても詳しい回答がいただけました。
生徒の感想を見ると、山の仕事でも意外と事務仕事が多いことや、実は「クマよりもハチの方が危険」への驚き、また、どんな仕事でも働くことは大変なこと、という認識が伝わってきます。また、公務員の仕事の違いなどについても、理解が進んだ様子でした。
後半は、各団体の個別説明会が行われ、5名程度のチームで20分ずつ5つの事業体等の説明を受けました。人数が少ないため、生徒の方が質問されることも数多くありました。それぞれが、紙の資料やスライド、動画などでわかりやすく説明してくださいました。
生徒のまとめでは、若い社員が増えつつあるがもっと欲しい、Aiにはできない仕事、働くには素直なことが大切など、実際に働くことへ前向きな内容が目立ちました。
約3時間ほどの時間でしたが、林業への理解が深まる良い経験となりました。
参加してくださった、松原産業株式会社、空知単板工業株式会社、堀川林業株式会社、有限会社スリースターズ興業、玉田産業株式会社、及川産業株式会社、北海道立北の森専門学院の皆様、会場だけでなく常にフォローしてくださる空知総合振興局林務課の皆様、企画・運営・進行とすべてを引き受けてくださった株式会社北海道アルバイト情報社の土屋様、多くの方々に支えていただきました。誠にありがとうございました。
【森林科学科】Ecoアカデミア 講演会の実施―正しく知って、正しく備える
12月8日、森林科学科では北海道地域環境学習講座(Ecoアカデミア)として、酪農学園大学教授 佐藤喜和先生をお招きし、「変化する人とヒグマの関係と今後」をテーマに講演会を実施しました。
今年1年の世相を表すの漢字に「熊」が選ばれるほど、全国的に熊の目撃情報や被害が増えています。
森林科学科が実習を行う月形町でも目撃情報はあるものの、演習林内ではクマに遭遇したり、糞や足跡などの痕跡を見たことはありません。しかし、正しい知識を得て、正しく備える必要があると考え今回の講座を実施しました。
佐藤先生からは、近年ヒグマの目撃情報が増えている要因について、ヒグマの生態や私たちの社会との関わりからお話しいただきました。
また、ヒグマの毛皮や頭蓋骨をご持参いただき、生徒たちも実際に触れることができ興味津々の様子でした。
終了後の感想では、「熊のニュースが多くて怖いことが多かったけど、熊の講演会を聞いて、熊についての正しい知識を持つことの大切さを実感した。熊と人が安全に生活するために自分たちができる行動を考えたい」「自然との向き合い方について改めて考えさせられた。人間の生活圏に近づく熊の増加は恐怖を感じる一方で、その背景には人間側の環境変化や食料不足といった深刻な問題があることを知り、単なる「危険な動物」として見るだけでは不十分だと気づいた」といった声が上がっていました。
今後も、野生動物と私たちとの関わりについて、学びを深めていきたいと考えています。佐藤先生、ありがとうございました。
【森林科学科】林業系公務員セミナーを開催
12月4日、森林科学科では林業系公務員を希望する2年生を対象に林業系公務員セミナーを実施しました。
北海道の森林のうち、55%が国有林、11%が北海道有林で占められており、森林科学科で学んだ後の進路として、多くの卒業生が林業系公務員を選択しています。
今回は林野庁北海道森林管理局、北海道水産林務部より講師をお招きし、それぞれの組織の業務内容や仕事のやりがい、休日のリフレッシュの仕方、公務員試験に向けて取り組むべきこと、などについてお話いただきました。
参加した生徒たちからは、「実際に働いている人たちからお話を聞いたので良いことばかりでなく、大変なことなど本当のところを教えていただいたのでとても参考になった」「どの課に入るのかによって仕事内容が大きく違うことがわかった。どちらの職場も楽しそうな雰囲気だと思った」といった感想があり、今後試験に向けての学習に向かう決意を新たにしたようでした。
今回講師として来校していただいた4名のうち、3名が本校森林科学科の卒業生とのことで、改めて多くの先輩たちが森林林業分野で活躍されていることを知る機会となりました。来校いただいた講師の皆様、ありがとうございました。
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