日頃の学習活動

森林科学科の様子

【森林科学科】グリーンフェアへのご来場ありがとうございました

 5月10日に行われたグリーンフェアでは、雨のなか多くのお客様に来場いただきました。ありがとうございました。

 森林科学科では、これまで作りためてきた木工品や3年生が昨年の春に植菌を行ったシイタケの原木を販売しました。木工品の販売は、本校の木材を使った木工品の開発・製作を行う森林資源活用班が、シイタケ原木の運搬は、シイタケ原木となるミズナラの調査研究を行う森林環境立地班が担当しました。 

 また、体験ブースでは白樺ウッドボーリング、白樺樹液の試飲、トドマツ積み木を体験していただきました。担当したのは森林経営班です。いずれも演習林から伐採した木や校地内で採取した樹液を使っています。

 白樺ウッドボーリングは、幅広い年齢層の方に楽しんでいただくことができました。次のイベントに向けて、より良いものに改良を重ねていきます。

 次回の木工品販売は7月12日(土)の学校祭を予定していますが、今年は岩農ショップにも少しずつ木工品を提供していきます。ぜひ、来店の際は、お手に取ってみてください。

 

 

 

【森林科学科】演習林実習スタート

 5月12日今年度の演習林実習がスタートしました。

 トップバッターは3年生。はじめに宿舎前にある御神木のシナノキに、今年1年間怪我なく実りある実習ができるように祈願しました。

 続いて2グループに分かれ、ミズナラ、カラマツ、F1グイマツなどの植樹を行いました。今年植樹を行ったのは、昨年、自分たちで刈り払い機を使って地ごしらえをした場所です。

 植樹を終えてやりきった感のある1枚

 まだ雪の残るピンネシリ山を眺めながら昼食タイム。木々が開葉し始めており、美しい山並みが広がります。

 急に気温が高くなり、最初の演習林実習としてはなかなか厳しい環境でしたが、さすがは3年生です。予定時間よりも30分早く作業を終えていました。頼もしい限りです。

 次回以降は、各専攻班ごとに分かれての活動となります。残り6回、月形演習林を満喫してください。

 

 

【森林科学科の様子】床がえ実習

 苗木は、学校の苗畑で数年かけて育ててから、初めて山に植えることができるようになります。

秋のうちに一度掘り返した苗木を、再び苗畑に戻す作業を床がえといいます。2年生の実習の様子をお伝えします。

 苗木を植える位置は、植樹と同じように割り箸で目印をつけてあります。同じ間隔で植えた方が、管理も生育も安定します。

  植え方も植樹と同じです。まず、根の張りよりも大きめの穴を掘ります。そこに苗を浮かせておき、少し震わせながら土を入れていきます。

 

最後に苗を軽く引っ張りながら根の周りの土を足で踏み固めていきます。

こうして、少しずつ大きくして、丈夫な苗を育てていきます。3年生になると、この苗の一部を持って演習林に植える実習が待っています。

 

 

 

第2回 木育、子ども椅子作家展参加

 5月25・26日に苫小牧市文化交流センターにて行われた『第2回 木育、子ども椅子作家展』に森林資源活用班が参加いたしました。当日は、日ごろ実習で製作した木工品の展示やペン立て体験など、森林科学科の学習の成果を知っていただく良い場となりました。

 当日は、苫小牧市長のご臨席の下、生徒もテープカットに参加させてもらいました。

 子どもたちにも、ペン立てやお絵かきなど体験していただき、少しでも木に関心を持ってくれればと思い『木育』をしてきました。また、子どもたちが座っているベンチは、昨年から試作している収納可能なベンチです。まだまだ、改良は必要ですが販売に向けて製作しています。

 今後、森林資源活用班は学校祭での木工品販売に向けて商品の製作をしていきますので、是非、学校祭(7月12日)に来店してください。

【森林科学科】山地防災研修を実施

 5月30日、森林科学科3年生は北海道地すべり学会の皆様のご協力の下、山地防災研修を行いました。

 はじめに当別町道民の森にある「治山の森」を訪問し、崩壊した山地の緑化や崩壊が予測される山地や渓流の保護を目的にに設置される床固め工、雪崩防止柵、土留工、スリットダムなどの治山工事や実際に地すべりが発生した道路などを見学しました。

 生徒たちからは、工作物のメンテナンス方法や耐用年数、工事費用、設置場所を決める過程などについてたくさんの質問が出ていました。

 午後からは、地すべり対策として施工されているアンカー工、集水井工を見学し、私たちの暮らしの安全を保つために、様々な地すべり対策工事がなされていることを理解しました。

 最後に土壌層の観察を行い、地域の土壌がどのように成り立っているのか、土壌と植生にどのような関係があるのかについて学ぶことができました。

 教科書の情報だけでは、なかなかイメージできない治山工事や地すべり工事について、実際の施工現場を見ることができ、より一層理解を深めることができました。お忙しいなか、ご準備いただいた北海道地すべり学会の皆様、ありがとうございました。