森林科学科

森林科学科  【目標】

 森林を中心とした自然環境保全、森林資源の育成と有効利用に関する知識と技術を理解・習得させ、健全な地域環境の創造と資源の循環利用に寄与できる人材としての能力と態度を育成する。

 

令和6年度 進路

【大学・短大】 3名  【専門学校】 8名  【就職】 12名

【公務員】 8名

 

取得可能資格

危険物取扱者  伐木等の業務に係る特別教育

刈払機取扱作業安全衛生教育  小型車両系建設機械運転特別教育

フォークリフト運転業務特別教育  情報処理関係各級

日本農業技術検定  日本漢字能力検定

実用英語技能検定  実用数学技能検定  ガス溶接技能講習

アーク溶接特別安全衛生教育    

 

日頃の学習活動

森林科学科の様子

【森林科学科】1年生の演習林実習を振り返って

 本校は7/18(金)の全校集会を終えて、夏季休業に突入しています。

 森林科学科1年生では、4月の入学から現在に至るまで、多くの学びを経験しています。今回は、森林科学科の大切な学習の一つである「演習林実習」の様子について、紹介します!

 

 演習林実習①(5月28日(水)天候:晴れ)

 はじめての演習林実習は、広大な演習林の最北端まで歩きながら、林内に生息する動植物の様子を学習したり、林道の配置を確認したりするなど、これから続く演習林実習の基礎固めとなります。

 

 演習林実習②(6月18日(水)天候:晴れ)

 演習林実習③(7月2日(水)天候:晴れ)

 2回の演習林実習では、「下刈り実習」を行いました。

 先輩たちが山に植えた苗木が、自然に生えてきた草木との打ち勝てるように、人が草木を刈ってあげる「保育作業」となります。

 両日とも天候が良く、暑い中の実習とはなりましたが、こまめに水分補給を行いながら下刈り鎌を使用して、きれいに仕上げることができました。その後は、林内の樹木を知るために、図鑑を片手に調べ学習(樹木同定学習)を行いました。

 

 次回の演習林実習は、9月18日(木)~1泊2日で宿泊実習です。

 少ない人数ではありますが、演習林実習を通じてクラスの団結が確実に深まっているように感じます。

 暑い夏が続きますが、熱中症には十分注意して、学習を進めていきましょう!

【森林科学科】林業就職説明会を実施

 7月16日、空知地域林業担い手確保推進協議会主催「林業就職説明会」が本校で行われました。

 当日は空知管内の林業事業体の皆様が来校され、林業への就業に関心を持つ森林科学科3年生の生徒が話を伺いました。また、説明者として本校森林科学科の卒業生が3名来校し、実際の業務内容や休日の過ごし方、学校での専門学習と仕事との関連性などについてお話をいただきました。

   

 参加した生徒からは、「他業種とも迷っていたが今回の説明会で絞ることができた」「様々な企業の話を聞いて、自分がどんな会社に進みたいか明確になった」といった感想が聞かれました。

 3年生の進路活動は夏休みから本格化します。進路の実現に向けて頑張ってほしいと思います。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

 

【ご参加いただいた皆様】(敬称略)

南空知森林組合

玉田産業株式会社

堀川林業株式会社

及川産業株式会社

有限会社スリースターズ

北空知森林組合

栗山町農林課

 

 

【森林科学科】北海道削ろう会での木育イベント

 6月28日(土)イベントホール赤れんがにて、第6回北海道削ろう会交流大会が行われました。この大会は、道内外の大工さんたちがかんなの薄削りの技を競うもので、2022年には全国大会がこの岩見沢で行われました。

 森林科学科では木育ブースを出展し、ウッドボーリングと自然の木をつかったネイチャークラフトを行いました。

 ネイチャークラフトでは、一般の方はもちろん、プロの大工さんにも体験していただき、見事な作品を作られ、こちらが勉強になるほどでした。

 

  自分たちもかんな削りを体験。これまで扱ったことのないヒバの材の削りましたがなかなか難しい。匠の技にふれる貴重な1日となりました。 

 

 

 

 

 

 

【森林科学科】ドローンを利用した森林測量

 森林経営班は、宿泊演習林実習の2日目にレーザースキャナを搭載したドローンによる森林測量を体験しました。

 この取り組みは株式会社砂子組様、ポルタ・ラボ株式会社様、株式会社ライブアス様のご協力の下、行われました。

 あらかじめ飛行ルートを設定したドローンを演習林上で飛ばし、点群データ取得します。

 人間が行えば何日もかかるような地形測量や樹高測定、その可視化があっという間に進められていきます。

 森林経営班では文部科学省 DXハイスクール事業の一環として、月形演習林のデジタルデータ化を進めていく予定です。今後も地域の企業、団体の皆様のご協力の下、学習を進めていきます。

 

~おまけ~

 この日は、本校森林科学科の卒業生が3名いらっしゃいました。月形演習林の宿舎には歴代の3年生が演習林で撮影した写真が飾られており、自分たちの代の写真を見つけて、皆さん思い出話に花を咲かせていました。30年以上前は宿舎下にある沢から水を汲み、お湯を沸かして入浴していたのだとか。

 

  森林科学科は前身の林業科から数えると105年の歴史があります。100年以上続く森づくりのバトンが、在校生へとつながっています。 

(写真は本人の許可を得て掲載しています)

【森林科学科】3年生宿泊演習林実習を実施

 6月12、13日に森林科学科3年生が宿泊演習林実習を実施しました。月形温泉改修に伴い、1、2年生の時は当別町神居尻地区にある道民の森に宿泊していたため、3年生にとっては、最初で最後の月形演習林宿舎での泊まりになりました。

 日中の実習は、各専攻班ごとに行いましたが、夕食はみんなでカレー、ハヤシライス、ホワイトシチューなど思い思いの料理を作りました。3年目ともなると、皆、手慣れたもので安定の手つきです。

 夜は星空観察、夜の森の観察など宿泊演習林ならではのプログラムとともに、専攻班対抗木育カルタ大会を実施しました。

 朝はラジオ体操からスタート。その後、野鳥の声を聞きながら散歩をし、かつて宿舎があった場所について説明を受けました。

 各居室での1枚。2段ベットの8人部屋になっています。

 昼食は自分たちが栽培したシイタケのハネ品を使ってシイタケ天ぷらうどん。みんなでおいしくいただきました。

 終わってみれば、あっという間の2日間。皆さん、お疲れ様でした。

 

【森林科学科】山地防災研修を実施

 5月30日、森林科学科3年生は北海道地すべり学会の皆様のご協力の下、山地防災研修を行いました。

 はじめに当別町道民の森にある「治山の森」を訪問し、崩壊した山地の緑化や崩壊が予測される山地や渓流の保護を目的にに設置される床固め工、雪崩防止柵、土留工、スリットダムなどの治山工事や実際に地すべりが発生した道路などを見学しました。

 生徒たちからは、工作物のメンテナンス方法や耐用年数、工事費用、設置場所を決める過程などについてたくさんの質問が出ていました。

 午後からは、地すべり対策として施工されているアンカー工、集水井工を見学し、私たちの暮らしの安全を保つために、様々な地すべり対策工事がなされていることを理解しました。

 最後に土壌層の観察を行い、地域の土壌がどのように成り立っているのか、土壌と植生にどのような関係があるのかについて学ぶことができました。

 教科書の情報だけでは、なかなかイメージできない治山工事や地すべり工事について、実際の施工現場を見ることができ、より一層理解を深めることができました。お忙しいなか、ご準備いただいた北海道地すべり学会の皆様、ありがとうございました。

第2回 木育、子ども椅子作家展参加

 5月25・26日に苫小牧市文化交流センターにて行われた『第2回 木育、子ども椅子作家展』に森林資源活用班が参加いたしました。当日は、日ごろ実習で製作した木工品の展示やペン立て体験など、森林科学科の学習の成果を知っていただく良い場となりました。

 当日は、苫小牧市長のご臨席の下、生徒もテープカットに参加させてもらいました。

 子どもたちにも、ペン立てやお絵かきなど体験していただき、少しでも木に関心を持ってくれればと思い『木育』をしてきました。また、子どもたちが座っているベンチは、昨年から試作している収納可能なベンチです。まだまだ、改良は必要ですが販売に向けて製作しています。

 今後、森林資源活用班は学校祭での木工品販売に向けて商品の製作をしていきますので、是非、学校祭(7月12日)に来店してください。

【森林科学科の様子】床がえ実習

 苗木は、学校の苗畑で数年かけて育ててから、初めて山に植えることができるようになります。

秋のうちに一度掘り返した苗木を、再び苗畑に戻す作業を床がえといいます。2年生の実習の様子をお伝えします。

 苗木を植える位置は、植樹と同じように割り箸で目印をつけてあります。同じ間隔で植えた方が、管理も生育も安定します。

  植え方も植樹と同じです。まず、根の張りよりも大きめの穴を掘ります。そこに苗を浮かせておき、少し震わせながら土を入れていきます。

 

最後に苗を軽く引っ張りながら根の周りの土を足で踏み固めていきます。

こうして、少しずつ大きくして、丈夫な苗を育てていきます。3年生になると、この苗の一部を持って演習林に植える実習が待っています。

 

 

 

【森林科学科】演習林実習スタート

 5月12日今年度の演習林実習がスタートしました。

 トップバッターは3年生。はじめに宿舎前にある御神木のシナノキに、今年1年間怪我なく実りある実習ができるように祈願しました。

 続いて2グループに分かれ、ミズナラ、カラマツ、F1グイマツなどの植樹を行いました。今年植樹を行ったのは、昨年、自分たちで刈り払い機を使って地ごしらえをした場所です。

 植樹を終えてやりきった感のある1枚

 まだ雪の残るピンネシリ山を眺めながら昼食タイム。木々が開葉し始めており、美しい山並みが広がります。

 急に気温が高くなり、最初の演習林実習としてはなかなか厳しい環境でしたが、さすがは3年生です。予定時間よりも30分早く作業を終えていました。頼もしい限りです。

 次回以降は、各専攻班ごとに分かれての活動となります。残り6回、月形演習林を満喫してください。

 

 

【森林科学科】グリーンフェアへのご来場ありがとうございました

 5月10日に行われたグリーンフェアでは、雨のなか多くのお客様に来場いただきました。ありがとうございました。

 森林科学科では、これまで作りためてきた木工品や3年生が昨年の春に植菌を行ったシイタケの原木を販売しました。木工品の販売は、本校の木材を使った木工品の開発・製作を行う森林資源活用班が、シイタケ原木の運搬は、シイタケ原木となるミズナラの調査研究を行う森林環境立地班が担当しました。 

 また、体験ブースでは白樺ウッドボーリング、白樺樹液の試飲、トドマツ積み木を体験していただきました。担当したのは森林経営班です。いずれも演習林から伐採した木や校地内で採取した樹液を使っています。

 白樺ウッドボーリングは、幅広い年齢層の方に楽しんでいただくことができました。次のイベントに向けて、より良いものに改良を重ねていきます。

 次回の木工品販売は7月12日(土)の学校祭を予定していますが、今年は岩農ショップにも少しずつ木工品を提供していきます。ぜひ、来店の際は、お手に取ってみてください。

 

 

 

森林科学科の様子