日頃の学習活動

森林科学科の様子

【森林科学科】2年生演習林実習より:チェーンソー実習

 4月にチェーンソーと刈り払い機の資格取得を実施した2年生です。下の写真は、講習の様子。まずは上から、次に下から・・・と順に練習していきます。

 しかし、最後は木を倒すことが目標です。そのため、

6月に入ってから、この2つの機械についての復習や練習を重ねています。今回はチェーンソーの話です。

 木を安全に倒すため重要な項目として「伐倒方向」があります。木を思った方向に倒すことが安全につながるのです。そのために、まず、「受け口」という三角形の切れ目を入れていきます。下の写真はその見本を示しているところです。

 どこを切るかで、方向が決まるのですが、その方向を決めるために、チェーンソーにはガンマークという線がついているのです。下の写真のように、これを見ながら、伐倒方向の印をつけるのです。

 そして、斜めと垂直に切れ目を入れ三角に切っていきます。横と斜めをぴったり合わせるのですが、これが難しいのです。さらに演習林では、足場や傾斜、下草、枯れ枝など多くの障害物があるため、そのことも学びます。水平に切るのも結構難しい訳ですが、倒すためにはさらに、反対側から、「追い口」を入れます。伐倒方向に向かって真っ直ぐ切っていくのです。

 何百キロもある本物の立木(「りゅうぼく」と読みます)を倒すには、この練習を何度も行っていくのです。

 まだ、練習の途中ではありますが、9月の演習林実習から伐倒が始まります。

 安全第一、そのための基本の徹底。やってみなければわからない充実感のために、2年生の奮闘は続きます。