日頃の学習活動

森林科学科の様子

【森林科学科】資格取得 小型フォークリフト

 夏休みに入ってすぐの7月24日(水)~26日(金)、森林科学科では、小型フォークリフト特別教育が行われました。この講習は講義1日(全体)、実技1日(3年生と、1,2年生が1日ずつ)で行われ、フォークリフトを使用した作業を安全に行うための基礎的な内容です。暑い中の講習でしたが、森林科学科生徒1~3年生、合計22名が講習と実技の規定時間をクリアし、資格を取得することができました。

実技①まずは走行。指定されたコースを前進、後退を交えて、正確に走るのが課題です。

 積載重量1トン未満の小型機械ですが、自動車の運転経験もないため、ほとんどの生徒は、戸惑ってしまいましたが、少しずつ慣れ、無事に終えることができました。

実技②フォークリフトは、大きく言うと安全に荷物を持ち上げ、運び、下ろすという流れです。それぞれに安全ルールが定められているので、それをクリアしながら課題をクリアします。

 

 

【森林科学科】MIKASA AMUSEMENT PARK OUTDOOR WORLD 2024に参加

9月7日(土)MIKASA AMUSEMENT PARK OUTDOOR WORLD 2024に参加しました。

出展内容はバードコールづくり。小枝を使って小鳥の声をまねできる魔法の道具です。(本当に鳥さんが来るのです)アウトドア好きの方にはきっと喜んでいただけると、自信を持って参加。ちびっ子たちを中心に沢山の方に体験していただきました。

さて作り方ですが、①木を選ぶ(樹種は5種類)②木を使いやすい長さに切る③ねじを入れる穴を空ける④ねじを入れ、回したら鳴る所を探す⑤鳴ったらストラップを付けて首から下げ、嬉しそうにする。という手順です。

のこぎりを使うだけでもどきどき体験。そして、なかなか鳴らない木が鳴り出したときの感動を味わっていただけたと思います。

鳴かなければ鳴くまで努力しました。

今回の参加生徒は1年生5名でしたが、お客さんが困っていることを理解し丁寧に優しく対応できました。

ということで、充実した行事と交流をさせていただき、感謝でした。

【森林科学科】1年生林業技術現場学習

9月11日(水)森林科学科1年生は、林業や木材産業の現場の現場体験学習を実施しました。はじめは、林業=伐採地に向かいました。卒業生も多々お世話になっている、千歳林業株式会社様が伐採している現場です。そこでは、伐採・枝払い・玉切り(専門用語ばかりですみません。木を切って、不要な枝を落とし、長さを揃えて丸太を切るという作業が1台でできるすごい機械です。)や、丸太をつかんで運ぶことができるグラップルという機械が活躍。その活躍ぶりを見学した後、実際に機械に乗って少しだけ体験しました。

 

←これがハーベスタ。

 林業版収穫マシーン

  いや万能です。

 

グラップル体験では、丸太をつかんでみる操作にも挑戦させていただきました。

 

次に訪れたのは、赤平市にある空知単板工業様。こちらでは、丸太から用途や要望に合わせた数多くの製品を製造。広い工場を6班に分けて詳しく説明していただきました。アロマなど新しい取り組みも目にして、木材産業の幅広さや可能性を知ることができました。

原料の丸太が角材状になる工程。自動化も進み効率的で安全性も高い感じがしました。

 

最終工程のひとつ。薄くスライスされた単板という製品が続々と生まれていきます。

 

1日かけて、原料生産と材としての利用の現場を見学させていただきました。これを機会に林業への興味がさらに高まったのではないかと思います。

見学にご協力いただいた各企業様や、ご指導下さった北海道林業機械化協会様、北海道庁水産林務部様、空知総合振興局産業振興部林務課の各職員の皆様、ありがとうございました。

 

 

【森林科学科】1年生宿泊演習林実習

9月19~20日(木・金)、1年生は初めての宿泊演習林実習を実施しました。

初日は、演習林でのコンパス測量。32点ある測点間の角度と距離をポケットコンパスという林業ではお馴染みの器械で測っていきます。ある意味チームワークを試される場面ですが、どうにか乗り切りました。誤差が大きすぎると測り直しなのですが、みんな元気に走って再チャレンジしていました。


 今回泊まるのは道民の森神威尻地区。夕食は自炊でカレーライス、自分たちで栽培したジャガイモの一部も加えたがっつり調理です。切りかたも個性満点でした。自分たちが作った分はしっかり完食しました。

 

2日目は、TEC(当別エコロジーコミュニティ)の皆さんを迎えての特別講義。自分たちが描いた自然風景の絵に、人間の活動を加えていくと・・・深く考えさせられる内容でした。

その後、移動し植樹されたアカエゾマツの枝打ちを行いました。現場は道が管理している場所で、空知振興局林務課や石狩総合振興局森林室の皆さんが説明と指導に当たってくださいました。

4月に買った腰のこ、半分の生徒がデビュー戦でしたが、すぐに扱いにも慣れケガもなく作業を進めることができました。そして、宿命ともいえる松脂(まつやに)との戦い。松脂がつくと、摩擦で徹底的に切りにくくなるのです。2時間ほどの実習の中で、2~3回のヤニ取りタイム。これも経験です。

 この経験が今後の実習や学校生活に生きてくることでしょう。

 

【森林科学科】2年生演習林での伐倒実習スタート

 2年生の演習林実習では、いよいよチェーンソーでの伐倒実習が始まりました。

 56年生の直径30㎝前後のトドマツを一人1本伐倒します。これまでの練習の成果を発揮してイメージ通りの伐倒ができるのか、皆、緊張の面持ちです。 

伐倒後は、枝払い、玉切りと造材作業も行います。

   

 玉切りした丸太は自分たちで運びます。成長の良い木はかなり太くなるので、皆で力を合わせて運びます。

 丸太運びは体力と気力のいるつらい作業ですが、上級生に話を聞くと、不思議と一番思い出に残る実習のようです。今年の2年生はどう感じているでしょうか。

 伐倒実習も残すところあと1回。全員が無事に伐倒実習を終えられるように、練習あるのみです。

【森林科学科】2年生宿泊演習林を実施

10月17日、18日と2年生の宿泊演習林を実施しました。

2グループに分かれ、伐倒実習と来年の植栽に向けた地拵えを行いました。

今回の実習で、2F34名全員が無事伐倒を終了しました。

かかり木処理も皆で力を合わせて一致団結。

地拵えチームは強力なササの茎に悪戦苦闘。

地拵え作業の休憩中に見る山頂からの絶景が疲れを癒します。

夕食のカレー作りは、昨年よりも皆上手にできたようです。

10㎏のお米をほぼ完食しました。

夕食の後は、明日の水準測量に向けて復習テスト。

合格後にのんびり休憩する生徒も。

翌朝はラジオ体操で活動開始。

2日目の午前中は水準測量です。昨夜の学習が活かせるか。

チームで野帳の点検中。

お昼はあつあつうどん!冷えた体にしみわたります。

次回の演習林実習は積雪後の2月になります。

皆さんお疲れ様でした!

 

【森林科学科】3年生シェアリングネイチャーを体験

秋深まる学校見本林において森林科学科3年生がシェアリングネイチャーを体験しました。

シェアリングネイチャーとは、五感を使って自然を感じ、自然と触れ合う楽しさや自然との一体感を感じる活動です。今回は3つのゲームを通していつもとは違った角度で森林を体感しました。

【私は誰でしょう】

自分の背に貼られた動物は何か、皆に質問をしてその答えを見つけます。「何をエサにしている?」「足は何本?」「空は飛べる?」「体を大きさはどのくらい?」どんな質問をしたら答えが導き出せるのか、想像力を働かせます。

【森のビンゴ】

「ちくちくしたもの」「手のひらよりも大きな葉」「鳥の鳴き声」「虫のたべあと」「すべすべしたもの」等々、ビンゴカードに書かれた25のアイテムを探し出します。

風の音に耳を澄まし、地面をじっと見つめ、森の匂いをかぎつつ、ペアで森の中を散策しました。

【落ち葉キャッチ】

自然に落ちてくる落ち葉をキャッチ!簡単そうに見えて、風に乗って不規則に動く落ち葉をキャッチするのはなかなか大変です。みんなでじっと空を見上げていたので、写真を撮るのを忘れました。

地面には色とりどり、様々な形の葉が敷き詰められています。

シェアリングネイチャーは、年齢や知識、経験に関係なくだれでも簡単に楽しめるものです。普段は学習の対象である森林ですが、こんな関わり方があることも知る機会となりました。

【森林科学科】1年生視察研修in新十津川町

10月30日(水)森林科学科1年生は、森林資源を有効に活用した環境対策の好事例として新十津川町の各施設を見学してきました。

初めに新十津川町役場を訪れ、地元の木材を使用した町議会議場等庁舎内を見学させていただきました。とても綺麗な庁舎で、かつ木のぬくもりが上手に生かされているのを感じとることが出来ました。

次に、株式会社北海道アルバイト情報社様のカラマツ社有林に向かいました。各齢級の人工林の違いなどを確認しながら歩きます。その後、天然林を残した遊歩道で、綺麗な風景を見ながら、色々質問させていただきました。演習林とは違った樹種や土壌の踏み心地など、同じ山でも新鮮な体験となりました。

続いて、町内でチップ製造を司る株式会社 幸稜様の製造工場の中を拝見し、チップの材料や製造工程や規格の違い、会社の社会的役割などを話していただきました。すごい勢いでチップが出てるところを見せていただきました。最後には、社会人としての心構えや考え方、生きがいなど、若い生徒への激励と感じられるお言葉もたくさんいただきました。

このチップの重要な行き先のひとつが、新十津川町熱供給センターです。ここでチップを熱源として、公共施設の暖房や給湯に生かす施設で、森林を沢山抱える新十津川町ならではのエネルギー対策です。配管の断熱性の優秀さなどに生徒は感心していました。

1日をかけ、森林を維持しそれを生かしたまちづくりを見学させていただきました。森林の大切さや可能性について、色々学ぶ良い機会となりました。

充実した研修の場や見学や説明などをいただきました各施設の皆様方、また、色々な面でご支援をいただきました、北海道森と緑の会様、空知総合振興局林務課の皆様、ありがとうございました。

【森林科学科】1年生 秋の演習林実習より

秋が深まり、演習林実習もひとまず一段落となります。そこで、1年生の秋の演習林実習をご紹介します。

①森林調査(10/9)

 森林の構造を知るために、一定の区画の中にどのように樹木が分布・生育しているかを調べる実習です。正方形の区画のどの位置に何の木があって、どのくらいの太さでどのように枝葉が広がっているのかを1本1本調べていきます。と書くと難しそうですが、みんなで協力すればさほど辛いこともありませんでした。協力することの大切さや楽しさも感じとることができる実習となりました。帰ってからのデータ整理は結構大変ですが。写真は木の位置を測っているところです。これ以外にも記録係や木を揺すって枝先の位置を教える係、照度を読み取る係など色々な仕事を分担していました。

②丸太運搬(10/28)

2年生が伐倒実習で伐った木を森に残せば、いずれ分解され土に還ります。でも、それではCO2も減らない。同時に、木材は木工実習などの大切な資源でもあります。ですから、これを運び出す必要があるのです。

要は力仕事です。古くさい内容かもしれませんが、写真を見ると、結構みんな楽しそうなのです。

 

【森林科学科】放課後木工実習の様子

1年生の放課後実習では、3日間をかけた手工具による木箱の木工実習を行いました。

0日目:板材にのこぎりを入れる線を引いていきます。(事前に授業内で実施します)

1日目:線に沿って、材をのこぎりで切り取ります。次にカンナで材の角を少し落とす面取りを行います。その後、底板に釘を打つ位置をはかり印をつけます。カンナの刃の出し方に苦戦しました。

2日目:昨日切った板には、木を組むための切り取り位置が書いてあるので、その線に沿って切り取っていきます。この日はノミを使います。これで部品が出来上がり。木を組んで、四角い枠の状態にします。ボンドを塗り、固定してボンドが乾くまで置く。がたつかないように調整するところが大事。

3日目:底板をボンドと釘を使って取り付けます。最後に紙やすりで仕上げて完成。後半はヤスリでこする音だけが部屋に響きます。出来上がった箱の評価が終わったら、工具箱の中や周辺の最終清掃と器具点検をして終了となります。出来はまちまちですが、せっかく苦労して作ったので、大事に使ってあげてください。