日頃の学習活動

森林科学科の様子

【森林科学科】MIKASA OUTDOOR WORLD 2025参戦!

 インスタグラムでもお伝えしていましたが、9月6日に三笠市で行われたMIKASA  AMUSEMENT PARK OUTODOOR WORLD2025 に森林科学科1,2年生の有志が参加しました。このイベントは「アウトドア×防災レジリエンス」をテーマに秋のアウトドアを満喫するイベントです。

 今年は木の枝スプーン&フォークの制作を行いました。キタコブシ、エゾヤマザクラ、ヤマモミジ、シラカンバ、サワグルミなどの枝にドリルで穴を空け、スプーンやフォークのヘッドを取り付けます。樹皮の模様や枝の曲がり、節の出っ張りなどを生かしてオリジナルのカトラリーを作ります。

 グリーンフェアや学校祭ですっかりおなじみのトドマツ積み木では生徒たちが作った高いタワーに子どもたちが入って楽しみました。

 昨年もお隣同士だった北海道森林管理局のブースではウッドボーリングに加えて、山火事消火体験ゲームが登場。早速体験させていただきました。

 楽しみながら、森林や防災について学ぶ実りのある1日となりました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

 

森林科学科インスタグラム はじめました。

https://www.instagram.com/gannou_forestory/ 

【森林科学科】リモートセンシング出前講座を実施

 8月25日、森林科学科森林経営班では、北海道立総合研究機構 森林研究本部 林業試験場より竹内史郎様、蝦名益仁様をお招きし「リモートセンシングによる森林解析技術」について出前授業を実施していただきました。   

 衛星データやドローンで撮影した画像を利用して、森林の現況や資源量を把握する方法について教えていただき、これまで演習林実習で行った森林調査などの労力が大幅に軽減されることを実感しました。

 今回の学びを踏まえ、今後は演習林の林況把握に向けて自分たちに何ができるのかを具体化していきます。竹内様、蝦名様、ありがとうございました。

 

【森林科学科】2年生演習林実習より:チェーンソー実習

 4月にチェーンソーと刈り払い機の資格取得を実施した2年生です。下の写真は、講習の様子。まずは上から、次に下から・・・と順に練習していきます。

 しかし、最後は木を倒すことが目標です。そのため、

6月に入ってから、この2つの機械についての復習や練習を重ねています。今回はチェーンソーの話です。

 木を安全に倒すため重要な項目として「伐倒方向」があります。木を思った方向に倒すことが安全につながるのです。そのために、まず、「受け口」という三角形の切れ目を入れていきます。下の写真はその見本を示しているところです。

 どこを切るかで、方向が決まるのですが、その方向を決めるために、チェーンソーにはガンマークという線がついているのです。下の写真のように、これを見ながら、伐倒方向の印をつけるのです。

 そして、斜めと垂直に切れ目を入れ三角に切っていきます。横と斜めをぴったり合わせるのですが、これが難しいのです。さらに演習林では、足場や傾斜、下草、枯れ枝など多くの障害物があるため、そのことも学びます。水平に切るのも結構難しい訳ですが、倒すためにはさらに、反対側から、「追い口」を入れます。伐倒方向に向かって真っ直ぐ切っていくのです。

 何百キロもある本物の立木(「りゅうぼく」と読みます)を倒すには、この練習を何度も行っていくのです。

 まだ、練習の途中ではありますが、9月の演習林実習から伐倒が始まります。

 安全第一、そのための基本の徹底。やってみなければわからない充実感のために、2年生の奮闘は続きます。

 

【森林科学科】小型車両系建設機械の特別教育講習実施

 森林科学科では、7月30日31日に北海道林業機械化協会様による小型車両系建設機械の運転業務に係る特別教育講習を行い、1~3年生までの18名が受講しました。

1日目:まなみーるにて講義

2日目:学校苗畑にてパワーショベルとホイールローダーの実技講習

 暑い中の実技講習となりましたが、しっかり暑さ対策を行い、無事に全員講習を終えることができました。講師の先生方、ありがとうございました。

 

【森林科学科】1年生の演習林実習を振り返って

 本校は7/18(金)の全校集会を終えて、夏季休業に突入しています。

 森林科学科1年生では、4月の入学から現在に至るまで、多くの学びを経験しています。今回は、森林科学科の大切な学習の一つである「演習林実習」の様子について、紹介します!

 

 演習林実習①(5月28日(水)天候:晴れ)

 はじめての演習林実習は、広大な演習林の最北端まで歩きながら、林内に生息する動植物の様子を学習したり、林道の配置を確認したりするなど、これから続く演習林実習の基礎固めとなります。

 

 演習林実習②(6月18日(水)天候:晴れ)

 演習林実習③(7月2日(水)天候:晴れ)

 2回の演習林実習では、「下刈り実習」を行いました。

 先輩たちが山に植えた苗木が、自然に生えてきた草木との打ち勝てるように、人が草木を刈ってあげる「保育作業」となります。

 両日とも天候が良く、暑い中の実習とはなりましたが、こまめに水分補給を行いながら下刈り鎌を使用して、きれいに仕上げることができました。その後は、林内の樹木を知るために、図鑑を片手に調べ学習(樹木同定学習)を行いました。

 

 次回の演習林実習は、9月18日(木)~1泊2日で宿泊実習です。

 少ない人数ではありますが、演習林実習を通じてクラスの団結が確実に深まっているように感じます。

 暑い夏が続きますが、熱中症には十分注意して、学習を進めていきましょう!

【森林科学科】林業就職説明会を実施

 7月16日、空知地域林業担い手確保推進協議会主催「林業就職説明会」が本校で行われました。

 当日は空知管内の林業事業体の皆様が来校され、林業への就業に関心を持つ森林科学科3年生の生徒が話を伺いました。また、説明者として本校森林科学科の卒業生が3名来校し、実際の業務内容や休日の過ごし方、学校での専門学習と仕事との関連性などについてお話をいただきました。

   

 参加した生徒からは、「他業種とも迷っていたが今回の説明会で絞ることができた」「様々な企業の話を聞いて、自分がどんな会社に進みたいか明確になった」といった感想が聞かれました。

 3年生の進路活動は夏休みから本格化します。進路の実現に向けて頑張ってほしいと思います。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

 

【ご参加いただいた皆様】(敬称略)

南空知森林組合

玉田産業株式会社

堀川林業株式会社

及川産業株式会社

有限会社スリースターズ

北空知森林組合

栗山町農林課

 

 

【森林科学科】北海道削ろう会での木育イベント

 6月28日(土)イベントホール赤れんがにて、第6回北海道削ろう会交流大会が行われました。この大会は、道内外の大工さんたちがかんなの薄削りの技を競うもので、2022年には全国大会がこの岩見沢で行われました。

 森林科学科では木育ブースを出展し、ウッドボーリングと自然の木をつかったネイチャークラフトを行いました。

 ネイチャークラフトでは、一般の方はもちろん、プロの大工さんにも体験していただき、見事な作品を作られ、こちらが勉強になるほどでした。

 

  自分たちもかんな削りを体験。これまで扱ったことのないヒバの材の削りましたがなかなか難しい。匠の技にふれる貴重な1日となりました。 

 

 

 

 

 

 

【森林科学科】ドローンを利用した森林測量

 森林経営班は、宿泊演習林実習の2日目にレーザースキャナを搭載したドローンによる森林測量を体験しました。

 この取り組みは株式会社砂子組様、ポルタ・ラボ株式会社様、株式会社ライブアス様のご協力の下、行われました。

 あらかじめ飛行ルートを設定したドローンを演習林上で飛ばし、点群データ取得します。

 人間が行えば何日もかかるような地形測量や樹高測定、その可視化があっという間に進められていきます。

 森林経営班では文部科学省 DXハイスクール事業の一環として、月形演習林のデジタルデータ化を進めていく予定です。今後も地域の企業、団体の皆様のご協力の下、学習を進めていきます。

 

~おまけ~

 この日は、本校森林科学科の卒業生が3名いらっしゃいました。月形演習林の宿舎には歴代の3年生が演習林で撮影した写真が飾られており、自分たちの代の写真を見つけて、皆さん思い出話に花を咲かせていました。30年以上前は宿舎下にある沢から水を汲み、お湯を沸かして入浴していたのだとか。

 

  森林科学科は前身の林業科から数えると105年の歴史があります。100年以上続く森づくりのバトンが、在校生へとつながっています。 

(写真は本人の許可を得て掲載しています)

【森林科学科】3年生宿泊演習林実習を実施

 6月12、13日に森林科学科3年生が宿泊演習林実習を実施しました。月形温泉改修に伴い、1、2年生の時は当別町神居尻地区にある道民の森に宿泊していたため、3年生にとっては、最初で最後の月形演習林宿舎での泊まりになりました。

 日中の実習は、各専攻班ごとに行いましたが、夕食はみんなでカレー、ハヤシライス、ホワイトシチューなど思い思いの料理を作りました。3年目ともなると、皆、手慣れたもので安定の手つきです。

 夜は星空観察、夜の森の観察など宿泊演習林ならではのプログラムとともに、専攻班対抗木育カルタ大会を実施しました。

 朝はラジオ体操からスタート。その後、野鳥の声を聞きながら散歩をし、かつて宿舎があった場所について説明を受けました。

 各居室での1枚。2段ベットの8人部屋になっています。

 昼食は自分たちが栽培したシイタケのハネ品を使ってシイタケ天ぷらうどん。みんなでおいしくいただきました。

 終わってみれば、あっという間の2日間。皆さん、お疲れ様でした。

 

【森林科学科】山地防災研修を実施

 5月30日、森林科学科3年生は北海道地すべり学会の皆様のご協力の下、山地防災研修を行いました。

 はじめに当別町道民の森にある「治山の森」を訪問し、崩壊した山地の緑化や崩壊が予測される山地や渓流の保護を目的にに設置される床固め工、雪崩防止柵、土留工、スリットダムなどの治山工事や実際に地すべりが発生した道路などを見学しました。

 生徒たちからは、工作物のメンテナンス方法や耐用年数、工事費用、設置場所を決める過程などについてたくさんの質問が出ていました。

 午後からは、地すべり対策として施工されているアンカー工、集水井工を見学し、私たちの暮らしの安全を保つために、様々な地すべり対策工事がなされていることを理解しました。

 最後に土壌層の観察を行い、地域の土壌がどのように成り立っているのか、土壌と植生にどのような関係があるのかについて学ぶことができました。

 教科書の情報だけでは、なかなかイメージできない治山工事や地すべり工事について、実際の施工現場を見ることができ、より一層理解を深めることができました。お忙しいなか、ご準備いただいた北海道地すべり学会の皆様、ありがとうございました。