日頃の学習活動

森林科学科の様子

【森林科学科】ドローンを利用した森林測量

 森林経営班は、宿泊演習林実習の2日目にレーザースキャナを搭載したドローンによる森林測量を体験しました。

 この取り組みは株式会社砂子組様、ポルタ・ラボ株式会社様、株式会社ライブアス様のご協力の下、行われました。

 あらかじめ飛行ルートを設定したドローンを演習林上で飛ばし、点群データ取得します。

 人間が行えば何日もかかるような地形測量や樹高測定、その可視化があっという間に進められていきます。

 森林経営班では文部科学省 DXハイスクール事業の一環として、月形演習林のデジタルデータ化を進めていく予定です。今後も地域の企業、団体の皆様のご協力の下、学習を進めていきます。

 

~おまけ~

 この日は、本校森林科学科の卒業生が3名いらっしゃいました。月形演習林の宿舎には歴代の3年生が演習林で撮影した写真が飾られており、自分たちの代の写真を見つけて、皆さん思い出話に花を咲かせていました。30年以上前は宿舎下にある沢から水を汲み、お湯を沸かして入浴していたのだとか。

 

  森林科学科は前身の林業科から数えると105年の歴史があります。100年以上続く森づくりのバトンが、在校生へとつながっています。 

(写真は本人の許可を得て掲載しています)

【森林科学科】3年生宿泊演習林実習を実施

 6月12、13日に森林科学科3年生が宿泊演習林実習を実施しました。月形温泉改修に伴い、1、2年生の時は当別町神居尻地区にある道民の森に宿泊していたため、3年生にとっては、最初で最後の月形演習林宿舎での泊まりになりました。

 日中の実習は、各専攻班ごとに行いましたが、夕食はみんなでカレー、ハヤシライス、ホワイトシチューなど思い思いの料理を作りました。3年目ともなると、皆、手慣れたもので安定の手つきです。

 夜は星空観察、夜の森の観察など宿泊演習林ならではのプログラムとともに、専攻班対抗木育カルタ大会を実施しました。

 朝はラジオ体操からスタート。その後、野鳥の声を聞きながら散歩をし、かつて宿舎があった場所について説明を受けました。

 各居室での1枚。2段ベットの8人部屋になっています。

 昼食は自分たちが栽培したシイタケのハネ品を使ってシイタケ天ぷらうどん。みんなでおいしくいただきました。

 終わってみれば、あっという間の2日間。皆さん、お疲れ様でした。

 

【森林科学科】山地防災研修を実施

 5月30日、森林科学科3年生は北海道地すべり学会の皆様のご協力の下、山地防災研修を行いました。

 はじめに当別町道民の森にある「治山の森」を訪問し、崩壊した山地の緑化や崩壊が予測される山地や渓流の保護を目的にに設置される床固め工、雪崩防止柵、土留工、スリットダムなどの治山工事や実際に地すべりが発生した道路などを見学しました。

 生徒たちからは、工作物のメンテナンス方法や耐用年数、工事費用、設置場所を決める過程などについてたくさんの質問が出ていました。

 午後からは、地すべり対策として施工されているアンカー工、集水井工を見学し、私たちの暮らしの安全を保つために、様々な地すべり対策工事がなされていることを理解しました。

 最後に土壌層の観察を行い、地域の土壌がどのように成り立っているのか、土壌と植生にどのような関係があるのかについて学ぶことができました。

 教科書の情報だけでは、なかなかイメージできない治山工事や地すべり工事について、実際の施工現場を見ることができ、より一層理解を深めることができました。お忙しいなか、ご準備いただいた北海道地すべり学会の皆様、ありがとうございました。

第2回 木育、子ども椅子作家展参加

 5月25・26日に苫小牧市文化交流センターにて行われた『第2回 木育、子ども椅子作家展』に森林資源活用班が参加いたしました。当日は、日ごろ実習で製作した木工品の展示やペン立て体験など、森林科学科の学習の成果を知っていただく良い場となりました。

 当日は、苫小牧市長のご臨席の下、生徒もテープカットに参加させてもらいました。

 子どもたちにも、ペン立てやお絵かきなど体験していただき、少しでも木に関心を持ってくれればと思い『木育』をしてきました。また、子どもたちが座っているベンチは、昨年から試作している収納可能なベンチです。まだまだ、改良は必要ですが販売に向けて製作しています。

 今後、森林資源活用班は学校祭での木工品販売に向けて商品の製作をしていきますので、是非、学校祭(7月12日)に来店してください。

【森林科学科の様子】床がえ実習

 苗木は、学校の苗畑で数年かけて育ててから、初めて山に植えることができるようになります。

秋のうちに一度掘り返した苗木を、再び苗畑に戻す作業を床がえといいます。2年生の実習の様子をお伝えします。

 苗木を植える位置は、植樹と同じように割り箸で目印をつけてあります。同じ間隔で植えた方が、管理も生育も安定します。

  植え方も植樹と同じです。まず、根の張りよりも大きめの穴を掘ります。そこに苗を浮かせておき、少し震わせながら土を入れていきます。

 

最後に苗を軽く引っ張りながら根の周りの土を足で踏み固めていきます。

こうして、少しずつ大きくして、丈夫な苗を育てていきます。3年生になると、この苗の一部を持って演習林に植える実習が待っています。