森林科学科の様子
8月
【森林科学科】(特集)快挙!3年生 平板測量の全国大会で優秀賞を受賞!
タイトルのとおり、農業クラブ全国大会の競技種目として開催された「平板測量競技」で、森林科学科3年生4名が10年ぶりの全国優秀賞に輝きました!本当におめでとうございます!
この全国大会。優秀賞に輝くことはとても狭き門となります。全出場チームのうち、測量器を正しく・丁寧に扱いながら、精度の高い図面を仕上げ、面積較差(図面と計算のズレ)を抑えることのできた、約1/3のチームしか選出されません。出場した生徒4人は、2年生の頃からコツコツと練習を積み重ね、時には原因不明のスランプになるなど思い通りに上手くいかないこともありました。ですが、自分たちで課題を見つけ、着実に技術を磨いてきました。大会当日までに50枚以上の図面を完成させたほどです。そんな3年生の姿を見て、測量競技に挑戦する後輩もできました。自分たちのゴールは全国最優秀賞ではありましたが、仲間と一つの目標に向かって努力した経験は、生涯の財産になったと思います。
残り少ない高校生活ではありますが、級友と過ごす一日一日を大切に過ごして欲しいと願っています。
☆全国優秀賞までの軌跡(記録写真)
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【森林科学科】1年生(1F)のようす ~寒い冬が来る前に…~
最近の岩見沢市は気温差が大きくなり、敷地内にある見本林の紅葉も一段と美しくなってきました。そんな中、1Fでは圃場(ほじょう)にある苗木の仮植(かしょく)実習を行いました。この仮植とは、積雪による折れや、寒風による傷みから苗木を守るために、一度掘り取りし、根切りなどの処理を施したあと、斜めに寝かした苗木に覆土をする実習となります。少し肌寒い中の実習となりましたが、1年間育てた樹木をクラスで協力し、丁寧に扱ってくれました。
そして、1年生の放課後実習では手工具を用いた”木箱実習”(木工実習)も始まっています!のみや鉋(かんな)、鋸(のこ)など、慣れない工具に試行錯誤しながらも、木材加工の基礎を学んでいます。一体どんな木箱ができるか!?これから楽しみです。
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【森林科学科】2年生(2F)のようす ~便利だからこそ気を付けて…~
森林科学科2年生では、先週の1年生に引き続いて木工実習が始まっています。1年生の頃はモーターや電力などを使わない「手工具」を用いた工具が中心の実習でしたが、2年生になると動力機械を使用しながら制作する実習へとレベルアップします。
今年度は、自分たちで伐採(*チェーンソーで木を倒すこと)をした、本校演習林産のトドマツ材を活用した「椅子づくり」に挑戦です。
2Fの生徒たちは安全に十分配慮しながら、木材の厚さを調整する「自動送りかんな盤」や小角材をカットする機械「昇降丸のこ」を使用して、安全に配慮しながら慎重に、そして丁寧に取り組んでいます。
1年生のときの成功と失敗を生かして、どんな椅子が完成できるのか、これから楽しみです。この実習はグループに分かれて12月中旬まで続きます。
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【森林科学科】3年生(3F)のようす ~いよいよ学びの集大成へ!~
12月8日(金)に、森林科学科1~3年生が集合して「森林科学科部会 年度末総会」と「森林科学科部会 実績発表会」が開催されました。
この学科行事は、1年間の森林科学科に関わる事業を確認しながら、学科予算の執行状況、今年度の反省や次年度への課題などを総会形式で審議します。森林科学科部会長の挨拶で「今年度はたくさんの場面で活躍することができました!」とあったように、学校を飛び出して外部で学習したり、活躍したりする姿がたくさんあったように思います。
その後の「実績発表会」では、学科内にある4つの専攻班が1年間かけて取り組んだ研究成果について、プレゼンテーション形式で発表しました。
各班の発表題は以下のとおりです。
【森林立地環境班】月形演習林と見本林を豊かに、身近に
【木育班】 世界に広がる木育R5. ~OPEN WORLD~
【森林資源活用班】 林道整備をするとともに間伐材を有効活用する
【森林経営班】 先輩方から引き継いだ月形演習林の未来
~トドマツ人工林の育成複層林化へ~
これらの発表のうち、森林資源活用班と森林経営班は「校内実績発表大会」に出場が決定、木育班は北海道大学で行われる「林野庁主催 令和5年度北の国・森づくり技術交流発表会」に出場します。
いよいよ、3年生の登校日数も約20日!
級友との思い出を深めながら、一つでも多くのことを学び、岩農林科を卒業して欲しいと思っています。
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【森林科学科】空知管内林業就業セミナーを開催!
12月7日(木)に、空知総合振興局で「令和5年度空知管内林業就業セミナー」が開催され、森林科学科2年生が参加しました。この行事は、進路選択を次年度に控えた2年生が、管内の林業事業体の方々と交流を深め「職業理解」と「働く意味」について考えることを目的としています。
当日は(株)北海道アルバイト情報社プロジェクトディレクターの土谷様から講話をいただき、その後は2年生と事業体の皆様でいくつかのグループを作って「林業で働くとしたら何が大切?」をテーマに、付せんを活用したフレームワークに挑戦しました。その後は、業務内容も説明いただき、高校生の考えや夢、企業側の想いや願いなどを共有した有意義な時間となりました。
ご協力いただいた林業事業体の皆様、ありがとうございました。
<主催>
空知地域林業担い手確保推進協議会の皆様
<ご参加いただいた林業事業体>
玉田産業株式会社様、及川産業株式会社様、千歳林業株式会社岩見沢支店様、堀川林業株式会社様、有限会社スリースターズ興業様、そらち森林組合様、北空知森林組合様
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【森林科学科】先輩来校
1月18日、令和元年度森林科学科卒業生の松本剛尚さんが来校しました。松本さんは現在、高校時代からの目標であった大工として、武部建設株式会社に勤務されています。
この日は、木工品を制作する森林資源活用班に対して技術的なアドバイスをしていただくとともに、2、3年生に向けて、自分の経験を元に高校生活の過ごし方や社会に出るにあたっての心構えをお話しいただきました。
お話しの後には、鉋かけの実演もしていただき、生徒たちも興味津々の様子でした。
松本さん、休日を返上しての来校ありがとうございました。
森林科学科は、森林・林業、木材産業、建築業と多様な分野に卒業生を輩出しています。
【森林科学科】3年生(3F)のようす ~木育班が北大で今年度の成果を発表!~
2月15日(木)に北海道大学・学術交流会館で、北海道森林管理局主催「令和5年度 北の国・森林づくり技術交流発表会」が開催されました。
この大会は、森林整備・保全の推進と林業・木材産業の貢献、情報共有を目的に、様々な機関や団体が参加してコンテスト形式で実施されます。
本校・森林科学科からは、木育班の3年生が出場し「北海道岩見沢農業高等学校における木育の取組について」という題目のもと、市内日の出保育園との連携事業や、岩見沢市の姉妹都市アメリカ合衆国ポカテロ市との木育を通じた文化交流など、今年度の成果を発表しました。
大会結果は全道優秀賞に輝き、会場で北海道森林管理局長の吉村 洋様から賞状の授与がありました。
これで3年生のプロジェクト学習は終了です!
いよいよ、残すは3月1日(金)の卒業式が最後となります。
3年生全員が元気に登校してくることを学科職員一同、心待ちにしています。
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【森林科学科】1年生(1F)のようす ~冬の演習林の景色とは!?~
森林科学科1年生は2月16日(金)に、今年度最後となる演習林実習を実施しました。今回の実習は、雪の層を調査して雪崩などの理解を深めるとともに、スノーシューを履いて林内を歩き、動物の足跡や食痕、糞などを観察し、生態系を理解することなどを目的にしています。
多くの生徒が初めて履くスノーシューに苦戦しながらも、すぐに歩き方や脱着のコツなどを掴んでいたほか、積雪深の調査では班員と協力して、地面(土)が見えるまで雪を掘り進め、約170cmにたどり着いた頃には「暑い!」「やっと見えた!」と、笑顔がこぼれていました。
人間の足跡が無い大雪原の景色で取り組む実習は、夏の演習林では学べない、多くの経験をしてくれたようでした。
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【森林科学科】2年生(2F)のようす ~地域との木育コラボイベントを開催!~
森林科学科2年生・木育班は、2月17日(土)~2月18日(日)にかけて、三井アウトレットパーク札幌北広島で開催された「空知おいしいものマルシェ」に、木育ブースを出展しました。
このイベントは、空知信用金庫様が中心となり、岩見沢市近郊の自治体の皆様が参加する、地域振興型の共同イベントとなります。
森林科学科・木育班は、日本理化学工業株式会社様の消えるクレヨン「キットパス」とコラボし、間伐材を活用したクレヨンボードのお絵描き体験などを運営しました。
当日は、北広島市という立地もあって、日本人だけではなく外国人の方など、たくさんのお客様にご体験いただき、自分たちで準備したキットすべてを提供することできました。
今回の振り返りをもとに、今後も試作品を重ね、よりよい木育が地域に提供できるように、そして木の素晴らしさを伝えられるように、今後も活動を継続していきます。
空知信用金庫 地域支援部長の小川様との記念撮影
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【森林科学科】2年生 北森カレッジ出前講座を受けました
2月19日(木)、2年森林科学科の生徒30名が、北海道立北の森づくり専門学院(通称:北森学院)の出前講座を受講しました。
前半は、日本の林業の現状や林業先進国フィンランドの様子、チェーンソーの競技などの説明や紹介を受けました。
後半は2班に分かれ、
①チェーンソーの扱い方の基本
エンジンは動いていませんが、久々に触るチェーンソーに戸惑いながら,安全装置(ブレーキ)の効率的で格好良い扱い方を教わりました 。「何より安全が優先する」のです。
②ハーベスタシミュレーターの体験
林業の機械化は急速に進んでいます。ハーベスタは林業機械の中で一番万能な機械ですが、そういった重機を練習するチャンスはそう多くなりません。北森カレッジにはそれを疑似体験するシミュレーターがあるため、それを持参していただき、生徒が実際に体験出来ました。移動用なので、画面は小さいですが、レバーを握って丸太を持ち上げて運ぶ練習を体験し、採点までしてもらえます。もちろん、全員が初めての体験ですが、写真の生徒は合格点を獲得しました。
お忙しい中、旭川からわざわざ岩見沢までお越しいただきありがとうございました。
生徒も、楽しく学ぶことができました。
【森林科学科】パラグアイからこんにちは!カアサパ農業高校とのリモート交流授業を実施
JICA「世界の笑顔のために」プログラムにおいて、本校サッカー部のサッカーボールをお送りしたご縁で、パラグアイCaásapa(カアサパ)農業高校の皆さんと森林科学科2年生が3月19日に交流授業を行いました。
日本との時差は12時間、こちらが朝9時のところ、現地は夜の9時にスタート。全寮制の学校であるため、夕食後に全校生徒の皆さんに集まっていただき、お互いの学校の紹介を行い、質問タイムを設けました。
カアサパ農業高校の皆さんからは「どうしてみんな同じ服を着ているの?ネクタイがかっこいい!」「普段はどんな肉を食べているの?」「高校卒業後の進路は?」や日本のアニメについての質問が出ていました。
森林科学科2年生からは「森林分野でやっている実習は?」「どんな食べ物が好き?」「寮生活で大変なことは?」などの質問があり、同じ農業を学ぶ高校生としての共通点やパラグアイならではの文化について、理解を深めました。
終了後には「日本とは異なることが多かったのですが、同じ高校生らしさを感じ取ることができました。」「お互い農業系のことを学んでいる者同士頑張っていきたい。」「国が違うと服装や授業の受け方も違い、驚きました。全校生徒の仲が良さそうで、楽しそうな雰囲気が伝わってきました。もっと他の国も調べてみたいと思えた時間になりました。」といった感想が寄せられました。
カアサパ農業高校には、北海道の農業教員である嶺元麻帆さんがJICA海外協力隊として派遣されています。カアサパ農業高校のみなさん、嶺元さん、ご協力ありがとうございました。
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【森林科学科】第104期生 祝 入学
4月9日(火)、森林科学科第104期生が入学いたしました。
ご入学おめでとうございます。
今は、期待と不安で胸がいっぱいだと思います。今週はオリエンテーションや基礎学力テストなど・・・。
来週からは、授業や実習が始まりす。『森林科学科に入学して良かった』と思えるような3年間にしていきましょう!
【森林科学科】3年生の管理実習がスタートしました!
森林科学科3年生(3F)は、圃場(学科の実習地)の雪解けが進んだため、クラス全員で管理実習を行いました。
当日はそれぞれが所属している専攻班(森林経営班・森林立地環境班・森林資源活用班・木育班)に分かれ、原木シイタケ栽培で使用するビニルハウスのビニールを張ったり、樹木の冬囲いを外したりするなど、実習地の整備に向けて、全員が精力的に取り組みました。
今年の春は例年よりも暖かく、私たちが屋外で活動できる時間はいつもより早く迎えそうです。
今年度も、事故無く、丁寧に、そして一つでも多くの知識や技術を身に付けられるように、森林科学科の実習はスタートしていきます!
【森林科学科】2年生伐木等特別教育、刈払機安全教育 全員修了!
4月17日~19日、北海道林業機械化協会のご協力の下、2年生を対象に伐木等特別教育及び刈払機安全教育を実施しました。
2年生の演習林実習は、チェーンソーと刈り払い機の操作技術の習得が主となります。今回の講習で機械の始動から操作、使用後の整備までをしっかり学びました。今後は、演習林での実践に向けて練習あるのみです。
【森林科学科】シイタケの植菌実習スタート
森林科学科では4月22日より放課後実習がスタートしました。はじめに2年生が4回に渡ってシイタケの植菌を実施。初めて使う電動ドリルでミズナラの原木に穴をあけ、種菌を植え込みました。
今回植菌をした原木は、来年の春から発生操作を行う予定です。5月11日に行われるグリーンフェアでは、昨年植菌をし、十分にシイタケ菌が回った原木を1本1000円で販売します!ぜひお越し下さい。
【森林科学科】令和6年度 演習林実習がスタート!
森林科学科3年生(3F)は、5月8日(水)に演習林実習を実施しました。
毎年、3年生が全学年通して最初の実習となります。
実習前には、宿舎前にあるシナノキの大木に集まり、ホームルーム会長が「今年度の実習も林業災害を絶対を起こさないこと」や「最後の実習まで仲間と協力して取り組むこと」などを宣誓し、クラスで想いを一つにしました。
そして、1回目の実習は植え付け実習(卒業記念植樹)です。
自分達で育てた苗木を丁寧に演習林に植え、「卒業後またこの場所で会えたらいいね」などの会話も交えながら取り組みました。
次回からは専攻班(学習グループ)に分かれて行い、10月までに全7回を実施予定です。
【森林科学科】2年生演習林での伐倒実習を実施
5月9日、3年生に続いて2年生も第1回目の演習林実習を行い、直径10~16cmほどのトドマツの小径木をノコギリで伐倒しました。
木を倒す方向を決め、受け口、追い口、切り残し、と4月に学んだ伐木等特別教育をもとに慎重に作業を進めます。生徒たちからは「頭では分かっていても、実際にやってみると難しい」「木が倒れたときは達成感を感じた」といった感想があがっていました。
月形演習林は、ちょうど芽吹きの季節を迎えています。山全体にアカイタヤの春紅葉が見られ、林床にはエゾエンゴサクやニリンソウが咲き、春ならではの山の景色となっていました。
次回からは、いよいよチェーンソーや刈り払い機を使った実習が始まります。
【森林科学科】 森林資源活用班
森林科学科3年生の専攻班活動、今年度も始まりました。森林資源活用班は、『廃材の有効活用~商品開発を目指して~』のテーマで活動を開始。
商品開発第1弾として、空知信金さん協力のもと、暁 パティスリーフルタ清田店様の店先にベンチを置かせていただいています。北海道の冬は長いため、収納できるよう折りたたみのベンチを作成。そのベンチをグリーンフェアで展示し『是非買いたい』とお客様の声がありました。期待に応え、学校祭の販売に向けて生徒は制作に頑張ります。
【森林科学科】1年生の専門教科の様子
森林科学科の学習風景をご紹介します。
①森林科学:森林の学習で欠かせないのが、樹木学習です。森林科学では樹木の定点観察を行っています。番号をつけた樹木を継続的に観察することで、観察眼や樹木の生育を学びます。ここで活躍するのが樹木図鑑。今まで、ただの「木」だったものにしっかり名前があることを知るのです。
農業と環境:森林科学科だからといって、常に森林の中で活動するとは限りません。学校の圃場では苗を育てています。1年生では、基礎的な農作業を通して、器具の使い方や実習の心構えを身につけるために、ジャガイモ栽培に取り組んでいます。先日は、ジャガイモの植えつけを実施しました。グループで協力することも実習の大きな目標です。
【森林科学科】北海道植樹祭の様子
5月19日(日)苫小牧市 苫東・和みの森で開催されました、「北海道木育フェスタ2024 第74回北海道植樹祭」に森林科学科2・3年生20名が参加しました。
参加といっても、生徒の役割はおもにスタッフとしての式典や植樹のサポートです。式典では、「緑の宣言」を行う児童たちの先導役、植樹の場面では植樹を行う参加者の皆さんへの苗木の配布や片付け、獣害防止用のネットを取り付ける棒の設置、植樹後の点検等の仕事を受け持ちました。
同時に、木育ブースでは、参加者のみなさんの記念にトドマツブロックのマグネットの製作コーナーを展開。参加記念の文字を焼き付けたブロックをやすりで仕上げて、磁石を貼るという作業ですが、訪れた参加者の皆さんはとても集中して取り組んでくださいました。
みなさん、お疲れ様でした。
【森林科学科】1年生初めての演習林実習
森林科学科1年生は5月29日(水)に初の演習林実習を行いました。今回の目標は、まず「森を知ること」です。天然林・人工林、針葉樹・広葉樹など、基礎的な分類や動物の痕跡、場所ごとに森の環境が違うことなどを体感しました。また、身を守るための決まり事やその理由なども理解することができたようです。
当日は雨の予報でしたが、どうにか雨に当たらず無事に帰ってくることができました。
次回からは、実際に森林を守るための実習が始まります。これからもケガなく事故なくがんばりましょう!
【森林科学科】山地災害から命や財産を守るために~山地防災教室を開催~
森林科学科3年生(3F)は5月31日(金)に、北海道地すべり学会様のご指導のもと、「令和6年度山地防災教室・野外巡検」を開催しました。
この研修は、水源山地において森林を保全・育成することで土砂災害の防止や洪水の緩和など、森林の公益的機能を発揮する治山事業について、実際に現地を見ながら学んでいくことを目的としています。
当日は当別町にある「治山の森」を中心に、渓流工事や山腹工事など、教科書に掲載されているものを自分たちの目で確認し、教えていただきながら、地すべりの大きさや強さを実感しました。
毎年、ご協力をいただいている、北海道地すべり学会の皆様には心より感謝申し上げます。
【森林科学科】3年生最後の宿泊演習林を実施しました!
森林科学科3年生(3F)は6月13日(木)から14日(金)にかけて、宿泊を伴う演習林実習を実施しました。今年度の宿泊実習は、演習林宿舎ではなく、事情により道民の森(神居尻地区)コテージの利用となりました。
3年生の実習は主に4つの専攻班に分かれて、プロジェクト活動を実践します。各班とも、広大な演習林内をたくさん歩いて、たくさん汗をかきながら、今日まで身に付けた知識や、機械を扱う技術など、学びをフル活用させた実習となります。
夕食後には、合同学習会を開催したり、その後の自由時間では友達と色んな話で盛り上がったりと、思い出いっぱいの実習となりました。
次回の演習林実習は7月19日(金)の予定です。
【森林科学科】1年生演習林下刈り実習
6月19日(水)森林科学科1年生は、演習林での下刈り実習を実施しました。1回目は見学的な内容でしたので、これが実質的に初の実習となります。
下刈り鎌(大鎌)は、刃が人の顔以上ある大きな鎌で、植栽した苗木に光が当たるように周りの草を刈っていく保育作業です。植栽した苗木の目印を確認して、草だけを刈っていきます。今回実施したのは、カラマツを主体とした植栽地とミズナラの植栽地。それぞれの目印と葉などの特徴を確認してから、刈り始めます。何本かの木を守っているうちに樹木も刈り方も身について、山もすっきりとしました。
協力して木を守ることができた実習でした。
【森林科学科】2年生インターンシップ実習終了
6月26~28日の3日間、森林科学科2年生がインターンシップ実習を行いました。今回受け入れいただいたのは、空知森林管理署、空知総合振興局林務課・森林室、玉田産業株式会社、松原産業株式会社、武部建設株式会社、北海道セキスイハイム工業株式会社、及川産業株式会社、嵯峨秀栄測量設計株式会社、南空知森林組合の皆様です。
学校では経験できないドローンやグラップルやハーベスタの操作、伐木後の検知作業、エゾヤチネズミのトラップ設置、住宅部材の製造、職員の方々との懇談など様々なプログラムを体験し、全日程を終了することができました。
終了後の生徒たちからは「改めて自分の進路目標に向かって頑張ろうという気持ちになった」「働く上で大切なのは、自分なりの楽しみを見つけること、チームワークや人とのコミュニケーションの取り方だと思った」「卒業後の進路について悩んでいたが、職員の方々と話を聞き、もっと柔軟に考えて良いことが分かった」などの感想が上がっていました。今後、自分の進路実現に向けて、一層学校生活をより良いものにしてくれると思います。
ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。
【森林科学科】木育班、活動始めました。
森林科学科3年生の木育班では、今年度も岩見沢市内にある、日の出保育園様と連携した木育体験活動を行っています。
第1回の木育活動では、高校生と園児の皆さんが仲良くなることを目的に、ヒノキの薄板を用いたネームプレートづくりをしたり、ギターが得意な生徒がいたため、みんなで「さんぽ」を唄ったりと、和やかな雰囲気で活動が始まりました。
そして、今回の木育活動の目的は「耳を澄まそう」です。
クイズ形式で森の中にいる動物たちの鳴き声を聞き比べ、子どもが想像していた「声の違い」を確認しました。
第2回の活動では、実際に本校に園児を招き、見本林内で遊びを通じたフィールドゲームに挑戦です。もちろん、コーディネーターは木育班の高校生が自分達で考えたゲームとし、「色」や「手触り」を大切にした木育活動を行っています。
このような専門学習の機会を通じ、「意見」として自らの考えや抱負をまとめた生徒が農業クラブの意見発表大会に出場し、着実に駒を進め、全道大会への出場が決定しました!
このように、今年度の木育班は地域の皆様にお世話になりながら、探究活動を展開しています。
【森林科学科】空知管内林業就職説明会を開催
森林科学科3年生は、7月8日(月)に空知管内林業就職説明会を本校で開催しました。この説明会は、若年労働者の林業への参入を促進することを目的に実施され、主催は空知地域林業担い手確保推進協議会様によって行われています。
当日は、全6ブースに分かれて、各企業等の説明を受け、自身の進路決定の参考としていました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
【ご参加いただいた皆様】※敬称略
あしべつ未来の森協同組合 <芦別市>
堀川林業(株) <三笠市>
及川産業(株) <岩見沢市>
(有)スリースターズ興業 <雨竜町>
千歳林業(株)岩見沢支店 <岩見沢市>
(有)黒田重機 <栗山町>
【森林科学科】2年生 演習林でのチェーンソー、刈払い機実習をスタート
7月18日、森林科学科2年生が今年度2回目の演習林実習を行いました。今回より2グループに分かれてチェーンソーと刈払い機の取り扱いについて学びます。
演習林は、学校とは異なり傾斜地や足場の悪い場所が多くあります。そのような場所での実習を通して、実践的なチェーンソー、刈払い機の操作技術を身に着けていきます。
暑い中の実習でしたが、皆、よく頑張りました。このような経験の積み重ねが、安全に機械操作を行うための糧になっていきます。
【森林科学科】夏休み前のひと踏ん張り!~3F演習林実習を行いました!~
森林科学科3年生(3F)は7月19日(金)に、第4回演習林実習を実施しました。今回の実習もそれぞれ選択している4つの研究班に分かれた実習内容となります。
当日は、熱中症対策を万全にしながら、各班は精力的に取り組んでいました。今回はその一コマをお伝えします。
<森林経営班の様子>
演習林をさらに詳しく把握するため、森林調査を行いました。
<森林立地環境班>
演習林内で掲示教育を推進するための看板設置が完了しました。
<森林資源活用班の様子>
間伐材を活用した林道修復を目指し、原木を運びました。
<木育班>
刈払機やチェーンソーを使用して草木で繁茂してしまった林道を整備しました。
3年生の演習林実習も全7回のうち半分が終了です!
一つひとつの学びが卒業へのカウントダウンに繋がっていきます。
【森林科学科】資格取得 小型フォークリフト
夏休みに入ってすぐの7月24日(水)~26日(金)、森林科学科では、小型フォークリフト特別教育が行われました。この講習は講義1日(全体)、実技1日(3年生と、1,2年生が1日ずつ)で行われ、フォークリフトを使用した作業を安全に行うための基礎的な内容です。暑い中の講習でしたが、森林科学科生徒1~3年生、合計22名が講習と実技の規定時間をクリアし、資格を取得することができました。
実技①まずは走行。指定されたコースを前進、後退を交えて、正確に走るのが課題です。
積載重量1トン未満の小型機械ですが、自動車の運転経験もないため、ほとんどの生徒は、戸惑ってしまいましたが、少しずつ慣れ、無事に終えることができました。
実技②フォークリフトは、大きく言うと安全に荷物を持ち上げ、運び、下ろすという流れです。それぞれに安全ルールが定められているので、それをクリアしながら課題をクリアします。
【森林科学科】MIKASA AMUSEMENT PARK OUTDOOR WORLD 2024に参加
9月7日(土)MIKASA AMUSEMENT PARK OUTDOOR WORLD 2024に参加しました。
出展内容はバードコールづくり。小枝を使って小鳥の声をまねできる魔法の道具です。(本当に鳥さんが来るのです)アウトドア好きの方にはきっと喜んでいただけると、自信を持って参加。ちびっ子たちを中心に沢山の方に体験していただきました。
さて作り方ですが、①木を選ぶ(樹種は5種類)②木を使いやすい長さに切る③ねじを入れる穴を空ける④ねじを入れ、回したら鳴る所を探す⑤鳴ったらストラップを付けて首から下げ、嬉しそうにする。という手順です。
のこぎりを使うだけでもどきどき体験。そして、なかなか鳴らない木が鳴り出したときの感動を味わっていただけたと思います。
鳴かなければ鳴くまで努力しました。
今回の参加生徒は1年生5名でしたが、お客さんが困っていることを理解し丁寧に優しく対応できました。
ということで、充実した行事と交流をさせていただき、感謝でした。
【森林科学科】1年生林業技術現場学習
9月11日(水)森林科学科1年生は、林業や木材産業の現場の現場体験学習を実施しました。はじめは、林業=伐採地に向かいました。卒業生も多々お世話になっている、千歳林業株式会社様が伐採している現場です。そこでは、伐採・枝払い・玉切り(専門用語ばかりですみません。木を切って、不要な枝を落とし、長さを揃えて丸太を切るという作業が1台でできるすごい機械です。)や、丸太をつかんで運ぶことができるグラップルという機械が活躍。その活躍ぶりを見学した後、実際に機械に乗って少しだけ体験しました。
←これがハーベスタ。
林業版収穫マシーン
いや万能です。
グラップル体験では、丸太をつかんでみる操作にも挑戦させていただきました。
次に訪れたのは、赤平市にある空知単板工業様。こちらでは、丸太から用途や要望に合わせた数多くの製品を製造。広い工場を6班に分けて詳しく説明していただきました。アロマなど新しい取り組みも目にして、木材産業の幅広さや可能性を知ることができました。
原料の丸太が角材状になる工程。自動化も進み効率的で安全性も高い感じがしました。
最終工程のひとつ。薄くスライスされた単板という製品が続々と生まれていきます。
1日かけて、原料生産と材としての利用の現場を見学させていただきました。これを機会に林業への興味がさらに高まったのではないかと思います。
見学にご協力いただいた各企業様や、ご指導下さった北海道林業機械化協会様、北海道庁水産林務部様、空知総合振興局産業振興部林務課の各職員の皆様、ありがとうございました。
【森林科学科】1年生宿泊演習林実習
9月19~20日(木・金)、1年生は初めての宿泊演習林実習を実施しました。
初日は、演習林でのコンパス測量。32点ある測点間の角度と距離をポケットコンパスという林業ではお馴染みの器械で測っていきます。ある意味チームワークを試される場面ですが、どうにか乗り切りました。誤差が大きすぎると測り直しなのですが、みんな元気に走って再チャレンジしていました。
今回泊まるのは道民の森神威尻地区。夕食は自炊でカレーライス、自分たちで栽培したジャガイモの一部も加えたがっつり調理です。切りかたも個性満点でした。自分たちが作った分はしっかり完食しました。
2日目は、TEC(当別エコロジーコミュニティ)の皆さんを迎えての特別講義。自分たちが描いた自然風景の絵に、人間の活動を加えていくと・・・深く考えさせられる内容でした。
その後、移動し植樹されたアカエゾマツの枝打ちを行いました。現場は道が管理している場所で、空知振興局林務課や石狩総合振興局森林室の皆さんが説明と指導に当たってくださいました。
4月に買った腰のこ、半分の生徒がデビュー戦でしたが、すぐに扱いにも慣れケガもなく作業を進めることができました。そして、宿命ともいえる松脂(まつやに)との戦い。松脂がつくと、摩擦で徹底的に切りにくくなるのです。2時間ほどの実習の中で、2~3回のヤニ取りタイム。これも経験です。
この経験が今後の実習や学校生活に生きてくることでしょう。
【森林科学科】2年生演習林での伐倒実習スタート
2年生の演習林実習では、いよいよチェーンソーでの伐倒実習が始まりました。
56年生の直径30㎝前後のトドマツを一人1本伐倒します。これまでの練習の成果を発揮してイメージ通りの伐倒ができるのか、皆、緊張の面持ちです。
伐倒後は、枝払い、玉切りと造材作業も行います。
玉切りした丸太は自分たちで運びます。成長の良い木はかなり太くなるので、皆で力を合わせて運びます。
丸太運びは体力と気力のいるつらい作業ですが、上級生に話を聞くと、不思議と一番思い出に残る実習のようです。今年の2年生はどう感じているでしょうか。
伐倒実習も残すところあと1回。全員が無事に伐倒実習を終えられるように、練習あるのみです。
【森林科学科】2年生宿泊演習林を実施
10月17日、18日と2年生の宿泊演習林を実施しました。
2グループに分かれ、伐倒実習と来年の植栽に向けた地拵えを行いました。
今回の実習で、2F34名全員が無事伐倒を終了しました。
かかり木処理も皆で力を合わせて一致団結。
地拵えチームは強力なササの茎に悪戦苦闘。
地拵え作業の休憩中に見る山頂からの絶景が疲れを癒します。
夕食のカレー作りは、昨年よりも皆上手にできたようです。
10㎏のお米をほぼ完食しました。
夕食の後は、明日の水準測量に向けて復習テスト。
合格後にのんびり休憩する生徒も。
翌朝はラジオ体操で活動開始。
2日目の午前中は水準測量です。昨夜の学習が活かせるか。
チームで野帳の点検中。
お昼はあつあつうどん!冷えた体にしみわたります。
次回の演習林実習は積雪後の2月になります。
皆さんお疲れ様でした!
【森林科学科】3年生シェアリングネイチャーを体験
秋深まる学校見本林において森林科学科3年生がシェアリングネイチャーを体験しました。
シェアリングネイチャーとは、五感を使って自然を感じ、自然と触れ合う楽しさや自然との一体感を感じる活動です。今回は3つのゲームを通していつもとは違った角度で森林を体感しました。
【私は誰でしょう】
自分の背に貼られた動物は何か、皆に質問をしてその答えを見つけます。「何をエサにしている?」「足は何本?」「空は飛べる?」「体を大きさはどのくらい?」どんな質問をしたら答えが導き出せるのか、想像力を働かせます。
【森のビンゴ】
「ちくちくしたもの」「手のひらよりも大きな葉」「鳥の鳴き声」「虫のたべあと」「すべすべしたもの」等々、ビンゴカードに書かれた25のアイテムを探し出します。
風の音に耳を澄まし、地面をじっと見つめ、森の匂いをかぎつつ、ペアで森の中を散策しました。
【落ち葉キャッチ】
自然に落ちてくる落ち葉をキャッチ!簡単そうに見えて、風に乗って不規則に動く落ち葉をキャッチするのはなかなか大変です。みんなでじっと空を見上げていたので、写真を撮るのを忘れました。
地面には色とりどり、様々な形の葉が敷き詰められています。
シェアリングネイチャーは、年齢や知識、経験に関係なくだれでも簡単に楽しめるものです。普段は学習の対象である森林ですが、こんな関わり方があることも知る機会となりました。
【森林科学科】1年生視察研修in新十津川町
10月30日(水)森林科学科1年生は、森林資源を有効に活用した環境対策の好事例として新十津川町の各施設を見学してきました。
初めに新十津川町役場を訪れ、地元の木材を使用した町議会議場等庁舎内を見学させていただきました。とても綺麗な庁舎で、かつ木のぬくもりが上手に生かされているのを感じとることが出来ました。
次に、株式会社北海道アルバイト情報社様のカラマツ社有林に向かいました。各齢級の人工林の違いなどを確認しながら歩きます。その後、天然林を残した遊歩道で、綺麗な風景を見ながら、色々質問させていただきました。演習林とは違った樹種や土壌の踏み心地など、同じ山でも新鮮な体験となりました。
続いて、町内でチップ製造を司る株式会社 幸稜様の製造工場の中を拝見し、チップの材料や製造工程や規格の違い、会社の社会的役割などを話していただきました。すごい勢いでチップが出てるところを見せていただきました。最後には、社会人としての心構えや考え方、生きがいなど、若い生徒への激励と感じられるお言葉もたくさんいただきました。
このチップの重要な行き先のひとつが、新十津川町熱供給センターです。ここでチップを熱源として、公共施設の暖房や給湯に生かす施設で、森林を沢山抱える新十津川町ならではのエネルギー対策です。配管の断熱性の優秀さなどに生徒は感心していました。
1日をかけ、森林を維持しそれを生かしたまちづくりを見学させていただきました。森林の大切さや可能性について、色々学ぶ良い機会となりました。
充実した研修の場や見学や説明などをいただきました各施設の皆様方、また、色々な面でご支援をいただきました、北海道森と緑の会様、空知総合振興局林務課の皆様、ありがとうございました。
【森林科学科】1年生 秋の演習林実習より
秋が深まり、演習林実習もひとまず一段落となります。そこで、1年生の秋の演習林実習をご紹介します。
①森林調査(10/9)
森林の構造を知るために、一定の区画の中にどのように樹木が分布・生育しているかを調べる実習です。正方形の区画のどの位置に何の木があって、どのくらいの太さでどのように枝葉が広がっているのかを1本1本調べていきます。と書くと難しそうですが、みんなで協力すればさほど辛いこともありませんでした。協力することの大切さや楽しさも感じとることができる実習となりました。帰ってからのデータ整理は結構大変ですが。写真は木の位置を測っているところです。これ以外にも記録係や木を揺すって枝先の位置を教える係、照度を読み取る係など色々な仕事を分担していました。
②丸太運搬(10/28)
2年生が伐倒実習で伐った木を森に残せば、いずれ分解され土に還ります。でも、それではCO2も減らない。同時に、木材は木工実習などの大切な資源でもあります。ですから、これを運び出す必要があるのです。
要は力仕事です。古くさい内容かもしれませんが、写真を見ると、結構みんな楽しそうなのです。
【森林科学科】放課後木工実習の様子
1年生の放課後実習では、3日間をかけた手工具による木箱の木工実習を行いました。
0日目:板材にのこぎりを入れる線を引いていきます。(事前に授業内で実施します)
1日目:線に沿って、材をのこぎりで切り取ります。次にカンナで材の角を少し落とす面取りを行います。その後、底板に釘を打つ位置をはかり印をつけます。カンナの刃の出し方に苦戦しました。
2日目:昨日切った板には、木を組むための切り取り位置が書いてあるので、その線に沿って切り取っていきます。この日はノミを使います。これで部品が出来上がり。木を組んで、四角い枠の状態にします。ボンドを塗り、固定してボンドが乾くまで置く。がたつかないように調整するところが大事。
3日目:底板をボンドと釘を使って取り付けます。最後に紙やすりで仕上げて完成。後半はヤスリでこする音だけが部屋に響きます。出来上がった箱の評価が終わったら、工具箱の中や周辺の最終清掃と器具点検をして終了となります。出来はまちまちですが、せっかく苦労して作ったので、大事に使ってあげてください。
【森林科学科】2年生 秋の苗畑実習
長く厳しい北海道の冬に備えて、森林科学科の苗畑では晩秋のこの時期に様々な実習が行われます。
【仮植】
昨年、種まきをしたコナラの苗木を、冬の寒風や積雪から保護するために仮植を行いました。数年後には校地内に植栽し、20年後にはシイタケ原木となる予定です。
【ニオイヒバの冬囲い】
駅前通りに面したニオイヒバの生垣が雪で枝折れしないように冬囲いを行いました。
【トドマツの製材】
演習林実習で自分たちが伐倒し、山から運んできたトドマツの製材を行いました。製材機は今年入ったばかりの新品です!
丸太から4面を落とし、角材にしていきます。
製材した材は、1年間乾燥させ翌年の木材加工実習で使用されます。
【薪割り、チップ化】
製材で出た端材は薪割り機にかけ細く割り、さらにチッパーにかけ、細かく砕きます。
細かく砕かれた木片(チップ)は、見本林の通路や演習林のぬかるみに敷き詰められます。伐倒した丸太は、板材、チップと姿を変え、無駄になるところがなくすべて有効活用されます。
これにて、外での苗畑実習もひと段落。
次は木材加工実習が本格化していきます。
【森林科学科】2年生視察研修を実施
11月14日、森林科学科2年生は視察研修として美唄市にある北海道立総合研究機構 林業試験場と江別市にある森林総合研究所 林木育種センター北海道育種場を訪問しました。
林業試験場では、「樹木の香りについて」「森林害虫について」「発芽能力の優れた種子を取るために」をテーマに4名の講師の方よりお話をいただきました。
樹木の葉に水蒸気をあて抽出したフローラルウォーターには、鎮静、覚醒、幸福感など様々な効果があります。皆、思い思いの樹木のブレンドでオリジナルの香りを持ち帰りました。
害虫について、種子の採取についても、森林林業にまつわる最新事情のお話が多く、皆積極的に質問をしていました。
林業試験場にあるメタセコイヤも綺麗な黄金色に。
午後から林木育種センターに移動し、北海道における林木育種についてお話を伺いました。
トドマツやアカエゾマツはさし木が難しく、接ぎ木での繁殖が一般的とのことです。
12月からは、2年生も専攻班活動が始まります。今回の経験を今後の研究活動に生かしてほしいともいます。
【森林科学科】2年生林業系公務員セミナー
11月28日(木)公務員林業職の仕事の内容について詳しく知るために、林業系公務員セミナーを実施しました。当日は2年生のうち15名が、林業職の仕事を知るために出席しました。また、そのために、林野庁北海道森林管理局と、北海道庁、北海道庁空知総合振興局より本校に来校いただき、直接説明や質疑応答を行っていただきました。
林野庁北海道森林管理局からは総務企画部 増森様より、林業職の魅力や山の楽しさなどを動画なども含め説明していただきまさした。その後、本校卒業生でもある総務課 村田様から入庁から現在までの3つの職場での仕事や生活を紹介していただき、色々な質問に答えていただきました。
北海道職員の説明は、空知総合振興局産業振興部林務課
山田様、さらに空知総合振興局森林室 間所様からお話をしていただきました。休暇やお給料など、聞きにくい内容も話してくださいました。最後に、北海道庁水産林務部 渡邊様より、採用条件や試験について、また、林業職の必要性などについて説明をしていただきました。
講師の方々のお話から仕事に対する誇りややりがいがあふれ、生徒にもその熱気が伝わったようでした。公務員という進路に興味を持った生徒がその内容を理解し、努力を重ね、来年の今頃公務員への切符をつかんでいることを期待せずにはいられません。
さて、おかげさまで、現3年生の公務員志望者8名は、全員が試験を突破し、4名が北海道森林管理局、4名が北海道職員として、内定をいただいています。数年後に、OBとして説明に来てくれるよう、活躍してくれることを祈ります。
【森林科学科】公務員試験、結果速報!!
【森林科学科】トドマツ材をつかった工作椅子の制作
1年生に続き、2年生も本校演習林から伐り出したトドマツ材を用いて、放課後実習で木工実習を行いました。
今回のテーマは、「林産物利用」の授業で学んだ木材加工機械の利用方法の習得です。自動かんな盤、丸のこ盤、電動サンダ、インパクトドライバー、レーザー加工機を使って工作椅子を完成させます。
始めに自動かんな盤、丸のこ盤を用いて部材を切り出していきます。初めての電動機械の使用に、皆緊張気味です。
釘打ちは1年生の時に学んだことを生かして、金づちを打ち分け。
少しのずれもないように、慎重に座面の取り付けを行います。
電動サンダで磨いた後は、細かいところを丁寧に手で磨き上げます。時間をかけてやすり掛けをした椅子は本当に滑らかな肌触りです。
完成した工作椅子です!裏面にはレーザー加工機でそれぞれ思い思いの言葉を印字しています。
【森林科学科】空知管内林業就業セミナー開催
12月6日、空知総合振興局において森林科学科2年生を対象とした林業就業セミナーが開催されました。本セミナーは、空知地域林業担い手確保推進協議会により開催されています。
今年は初めての試みとして、「林業ってどんな仕事?」をテーマにトークセッションが行われました。生徒たちは「どんな人材を求めていますか?」「失敗した時や辛かった時にどのように対応していますか?」「家族と過ごす時間は十分にありますか?」などの質問をし、6名のゲストから回答をいただきました。
その後、各グループに分かれ、各事業体の業務内容や特色についてお話をいただきました。
生徒たちからは、「会社によっていろいろな考え方を持っていることを知った」「お話を聞き、実際に働いてみたいと思った」「働く上で大切なことを聞くことができた」といった感想がありました。今回の経験を踏まえて、今後、生徒たちは卒業後の進路について具体化していきます。
参加いただきました松原産業株式会社、玉田産業株式会社、堀川林業株式会社、有限会社スリースターズ興業、及川産業株式会社、有限会社黒田重機、合同会社おおにし造林、なかそらち森林組合、北空知森林組合の皆様、ありがとうございました。
【森林科学科】無印良品で木育ワークショップを開催
12月8日、森林科学科では無印良品コープさっぽろ岩見沢南店において木育ワークショップを行いました。
クリスマス間近のため、本校の伐った木の円板やどんぐり、まつぼっくりを使ってクリスマスオーナメントを作りました。
お絵描きコーナーや積み木コーナーもあり、子どもたちも楽しく遊んでくれました。
雪が降り足元の悪い中でしたが来店した皆さま、ありがとうございました。
【森林科学科】1年生冬季演習林実習
2月14日(金)に森林科学科1年生は冬季演習林実習を実施しました。内容は、積雪層の調査、および冬季ならではの観察や散策です。
①積雪層の観察:事前に雪崩の起こるしくみや危険性などを学習しましたが、実際にその層を観察します。
まず、2m幅の観察場所を決め、層を崩さないようにしながら、協力して掘っていきます。
断面を整えたら、絵の具をスプレーします。すると、縞模様が出てくるので、その位置や雪の硬さなどを調べ、記入していきます。色の濃いところが、雪崩が出やすい層です。左下の写真では、積雪深は1.9m近くありました。右下の写真は、積雪層を柱状にくりぬき、押してみて、どこで折れるかを観察しているところです。
②冬季の散策:昼食の後、演習林の南側を横切るようにして散策を行います。主に観察したのは、樹木の冬芽や耐える姿、動物たちの足跡や食痕などの生きている痕跡です。とは言っても、大半は歩くという行動です。スノーシューがありがたいです。
この日の最高点にて。晴れていれば、岩見沢の街も見えるのですが、この日は「雪時々晴れ間」見通せない感じでした。
森の音や空気を体感する時間も大切。雪の上で目を閉じて風や自然の音を感じとる時間です。普段は賑やかなクラスですが、1分間で、たくさん自然の力を吸い込みました。
山から下りてバスに向かおうとするとまた雪が強くなってきましたが、無事に実習を終えることができました。
【森林科学科】2年生冬季演習林実習
2月17日、1年生に続いて2年生も冬季演習林実習を行いました。
この日はとても暖かく、3月のような気候で雪もだいぶ重くなっていましたが、スノーシューが2回目となる2年生は、慣れた足取りで雪道を歩いていきます。
記念撮影は霧のなか
雪が大分湿っていたため、踏査の休憩中に作った雪だるまはあっという間に大きくなりました。
トドマツ人工林での標準地調査実習は、専攻班ごとに行ったため、皆チームワーク良く進めていくことができました。
調査終了後は、冬山のお楽しみ!たき火パン作りです。
生地を練り、自分の体温を利用して発酵させます。
皆で焼いておいしくいただきました!
2年生にとっては最後の冬山演習林実習でした。
また春からの演習林実習に向けて英気を養いましょう。
【森林科学科】北の国・森林づくり技術交流発表会参加
2月19日、北海道森林管理局主催「北の国・森林づくり技術交流発表会」に森林経営班の2年生3名が参加しました。
「岩農版 持続可能な森林経営を目指して~トドマツ林伐採後の森づくりを考える~」と題して、これまでの先輩たちの調査活動の成果を発表したところ、審査員の先生方より今後の研究活動の指針となるアドバイスをいただくとともに、優秀賞を受賞することができました。
森林科学科はこの4月で105年目の新入生を迎えます。先輩たちから代々引き継いだ月形演習林を、次世代により良い形で残していくためにこれからも研究班活動に取り組んでいきます。
岩農に関すること
・R7 年間行事予定.pdf
・部活動に係わる活動方針.pdf
北海道教育委員会
・「学力向上」保護者向けページ
・学力・体力向上運動
・病気療養等の教育保障
学校情報
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